良い写真になるためには、様々な要素が必要です。しかし、その要素が全て満たされているからといって、良い写真になるわけではありません。

そのため、撮影者によって良い写真にするための構成要素の中で、自分が重要だと考えるいくつかを主に使用します。

この度は笑顔で賞の受賞コメントを書いている私は「緊張感」と「ユーモア」を重要な要素として考えてみました。この写真は、この二つの点を満たす写真だと言えるでしょう。

先ず、この写真を見ていると一瞬の「緊張感」を感じます。

飛び出してくる水しぶき、その水しぶきを避けようとする人々の動き一つ一つがこの瞬間の緊張感を感じさせる要素です。

しかし、この写真が、私達に与える魅力は、まさに「ユーモア」にあります。

このような緊張感を破りメインの被写体であるお父さんは、私達の一般的な期待とは違い平安さを維持しています。最小限維持しようとしているように見えるこの部分から、私達は緊張感が和らぎ、口元に笑みを浮かべるようになります。

学問的に掘り下げるとユーモアにも様々な規定と分析がありますが、この写真が私達に楽しさを与える部分は、意外性と不調和からうまれる緊張感の解消なやあります。

だから、私達はこのように緊張感にあふれた写真にもかかわらず、口元に安らかな笑みを浮かべるようになるのではないでしょうか。

撮影者はもちろん、水族館の水を全身で受け止めてくれたお父さんにも多くの拍手をおくりたいと思います。