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3.11

投稿日:2012/3/12

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去年のあの日を表現する文章を探してみた。

 

映画の中でだけ起りそうな自然の無力行使に、今まで私達が備えてきたことは、何でもなかったということを知るようになった。

 

相模湖でインテリアをしていた途中に揺れだした。強い風が吹き、木々が踊りだし、屋根の上にいたイロ本部長がレスリングの守備態勢をとった。そして、朝になり、テレビをつけ言葉がでなかった。‘悲しい予感が外れたことはない。。。’という歌詞がある。映画でしか見たことのない場面が実際に起きていて、浮かんだ単語は‘傲慢’であった。自分達は優れているとすべてに言い訳の中で過ごしてきながら、自然の大きな息遣いの前には何もなすすべのない人間の無気力感を表現した‘嘔吐’をその時になって理解することができた。

 

恐怖が襲うその瞬間、2つの種類の人がいる。恐怖を忘れるためにより大きな声をだし話し出す人と、恐怖を受け入れ次に何が起きるのかわからないことを認める人。

‘市民意識’の水準は日常的ではない状況で確認することができる。市民という言葉は共同体を認識させ、自身だけの政治的な見解を持ち、必要によっては行動に移す人だと理解している。市民意識はそんな市民達が集まり、全体のために行動を模索する集団的な意識行為だと考える。大災害を前に成熟した市民意識を生まれて初めて目撃した。自ら例外を認めない日本人の節制と、辛さを自分の中で消化している成熟した姿に尊敬の意を表したい。

 

大災害が起きた瞬間よりも、その後に見せてくれた日本の人々の姿により大きな衝撃を受けた。失われた10年、20年という言葉を使うが、再び立ち上がることのできる日本だけの力を見ることができた。しかし1年が過ぎたこの時点で、ただ一つ残念なことはリーダーの不在。。。

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