彼は遵守な人間だと思う。遵守するとは、知恵があったり人から感じる信頼性のようなものを持っているということを意味する。だからといって彼に知恵があると思っているわけではない。そして信頼性をもっているということでもない。知恵を持っているような気がするし、どこか信頼をおけるような気がする。そんな気がするが、実際はどうだろう？

彼は加工されていない原石に近い。その原石がダイアモンドなのか、ちょっとかわった石なのかはまだわからない。でも重要なことは、何かの原石だということ。西がライフスタジオに入ってきて彼に対するいくつかの話を聞いた。それをまとめてみると、「土の中の真珠」だと整理される。

まず、彼はポイントが何かを、本能的に知っている。

そして、八山が持っている卓越した誠実性、それを彼も持っている。

何よりも、西はとてもきれいだ。

こういうとあまりにもほめてばかりいるようなので反対から話してみよう。ポイントを本能的に知っているために、彼はとても疲れやすい。問題はそのポイントを正確に知らないからだ。20数年間の彼の人生の中で今そのポイントにとても近づいている。しかし、彼を取り巻く環境が彼をほっておいてくれないために、いろいろなことを同時にしなければならない。本能的に知っているポイントに近づこうとするが、現実とバランスが崩れてしまう。だから、複雑になっていく。だから自分が「無知だ」ということをライフスタジオで初めて感じている。

卓越した誠実性は切ることのできない短所をもっている。すべてを抱え込んでいるから、より疲れてしまう。これはこう、あれはあれと自分でその問題の方向を行ききさせる。しかし、彼はまだそれらを解決するだけの能力を持ってはいない。でも、去年センターでの仕事と名古屋のリーダーとしての新しい条件変化はその問題と前面から対決する過程になった。「選択」と「集中」、そして「行動」への決定は適切な選択だ。選択は適切だったが、実際に「選択」と「集中」を「行動」で示しているとはみれない。状況改善がすこしできた。そして一度は勇気も試された。それからとまってしまった。もう一度飛び立つためには、彼の卓越した誠実性にかかっているだろう。彼には多くの時間と機会があるからだ。

遵守だと思われることは、西特有の清らかさのようなものから理由を探すことができる。外見が清らかだということではないということは誰でもわかる。私よりもお風呂にはいらなそうな3人の中に入るだろう。これはあくまで私の基準なのでスルーしてほしいが・・・・ひとつが中に入るとひとつが外に飛び出す。だから加工していない原石だと表現した。予測可能な方向性こそ、健康といえるだろう。ひとつを生み出したらひとつが生まれるというのは当然のようだが、そんな人は出会うことも簡単ではない。だから彼にかける期待も安定している。

西が健康になる方法はなんだろう？

無知によって体に入ってくる黴菌に対する抵抗力が弱い。知らなければならない。だから勉強をし、行動するのだと彼の計画にもでている。いい方法だがあまりにも落ち着いている。まずは黴菌が入らない地帯をつくらなければならない。黴菌と戦っている間に健康を害してしまう。現実の感覚を維持できる範囲で黴菌たちとの対決を楽しみ、西だけの空間と条件をつくらなければならないだろう。そうしなければ西の30代は黴菌に対する抵抗力は強くなるが、それよりもっと重要な新しい生命力を作り出す技術は失われてしまうだろう。

そして過去よりも未来について語らなければならない。入ってくる情報だけを処理するのではなく新しい世界を創造しなければならない。それが西にないカリスマを育ててくれるだろう。今ぶつかっている問題があまりにも多く未来を想像できないというのではなく、未来を想像しないから当たり前の問題に巻き込まれてしまうのだ。昨日湘南店の朴リーダーの書いた読書感想文にこんなものがあった。

 

作家は、誰でも職場生活をしながらもっとも陥りやすい「忙しさの中の怠け」を警告している。

忙しく満たされて何かをいつもしているような気分になるが、

本当に自分に最も必要とされる事をするときには、それを言い訳に怠けてしまうのだ。

 

選択と集中、行動をどこに合わせていくべきか？

西はわからないという話をよくする。だから無知から脱出しなければならないし、日記を書くというが本当に選択と集中、行動をしているだろうか？今が重要だ。30になって自分だけの武器で世の中を堂々と生きていけるか？そうでなければいつまでも「忙しさの中の怠け」を楽しむのだろうか？

西だけの新しい空間と未来に対する想像が、ペストにかかった体を治療してくれるいい薬になるだろう。そして、具体的に・・・・・・・・・