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この一枚の写真-17 [横写真の再発見・・・]

投稿日:2011/6/30

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2006年サガナムのヨクサム店をオープンし、少したたないうちにウォンボクがサンプル撮影をした。何かを発見したといった。そしてホームページのギャラリーにその写真を前面に打ち出し、これが私たちの行くべき方向だといった。自分が行くべき道を私たちの方向性だということをのぞけば、すべてがよかった。何かを発見して成長することを目の前にしているのはとてもいい気分だ。

そのときウォンボクが発見したことは、人と背景の調和に関するものだった。それはヨクサム店とその当時ウォンボクが持っていた条件が背景になった。処理に困り壁紙やペイント程度のインテリア水準では背景との調和を主題にすることができなかった。人を四角形の中にどれだけきれいにおけるのかがポイントであり、バランスを重要視して人に集中する撮影パターンがメインになるほかなかった。ヨクサム店は少し条件が違った。日本で言うと代官山のような高級住宅地に100坪を超える大きな邸宅だった。全てが最高級、大理石は基本だった。インテリアも以前のオープンよりも少し神経を使い、立体的なセットに悩んだ。鮮明なイメージと空間がある場所では初めてその場所のイメージと子供が出会うのだ。その場所と子供はお互いに影響を与え合いながら新しいイメージをつくりあげた。そしてカメラマンはその新しいイメージに適当な器をつくりだす。自然にそのフレーミングを選択することになった。そして撮影マネージャーとして何かをみせなければならないという脅迫概念にもにたものを持っていた。そしてサガナムのヨクサム店オープンがもっていた意味と同じだけウォンボクが撮影に対する姿勢も違っていた。それから撮影を終え日本にいた自分に「できました。私がいつも撮りたかったものを表現しました。」と、興奮していた。そして少ししてからカメラマンが持つべき能力の一つに過ぎなかったということを、知ることになった。

横フレームは通常顔に集中する。多くは2つに起因している。背景にイメージがなかったり人と背景を適切に混ぜ合わせる技術がないからだ。近くに接近して顔に集中した横写真というものは選択できる場合が少ない。すぐに飽きてしまう。全体のバランスを落とす写真は多く、横のクローズアップの繰り返しからくる退屈感だ・・・現在韓国のベビー写真に多く見られるクローズアップ写真はこうしてできている。ホームページにある写真はサンプルでしかない。通常の子供よりも2倍くらいの目をしていたり、適切なコーディネートがされていて、何かを発見したかのように感じるが、それは子供の特別感がでただけのものがたいていなのだ。

ウォンボクは最初から横フレームを叫んでいた。彼の溶炉のような感情を表現するには、横フレームは適切だ。しかし、人を閉じこめているという息苦しさは消えなかった。日本2程度撮影をしながら、彼もそう感じる。だから写真に楽しさがなくなる。そして、カメラを置いた。それからはかなづちをにした。

そんな彼がベビークローゼットの写真を撮影しながら、四角の小さな枠から抜け出し始めた。背景、色、光を見だしたということだ。サンプル撮影をしてみると、「何かが見えた。私は撮影がうまいんだ・・・」といってきたが、その理由を正確に知ることはなかった。彼が言う何かとは、「自由」ではなかっただろうか?四角の狭さ、その枠から抜け出して彼の目に見えるものを全て写真の中に入れて配置する過程が、自然なのだ。

彼は短くない時間の間、インテリアをした。インテリアは空間と調和に関する仕事だ。空間の中でイメージを作り出し、調和した配置により単一な象徴を作り出す。そしてベビークローゼットの写真はモデルの両親ではない、客観的な多数の人々を対称にしている。これは四角形の中にある多くの構成要素を客観的に分即して、その各々の生命力を吹き込む必要がある。その生命力は結局お互いの関係からなりたち、空間と調和を土台にしている。このような関係と空間、そして調和が横フレームという器にたまっていきながら、写真に対する新しい視覚がうまれていく過程なのだ。

ウォンボクに撮影をなぜするのかと聞くと「撮影できるから」だと、堂々と言うだろう。そして「自分の中の基準があるのに、その基準を超えられないからイライラする。だからやってみようと思う。」と続くだろう。そうしたらその基準とは何かと聞くと、「わからない」と、心からそういうだろう。その金順はおそらく、四角形の中にあるイメージの統合であり、その次が美しさであるだろう。ウォンボクの写真は落ち着いている。その落ち着きから統合に対する意思がでてくるのだと考える。そしてときどき美しさを感じる。

今回湘南店の写真をみて驚いた。誰の写真をみても驚くことなどなかったように思う。どんな撮影の技術をつけたということよりも、ウォンボクがもっている写真の世界を発見した気分だ。そして、拍手を送った。ウォンボクは特有の行動力を持っている。自分だけの写真世界発見して方向性を探しだし、それに対し拍手を受けた。これからもっと特有の行動力がでてくるだろう。

ウォンボク!!

次はクローズアップだ。

 

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