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晴子
投稿日:2011/4/30
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晴子をみていると、固まりのことを、考える。
日が沈んでいくころ、母親は私に肉を買ってくるように使いにだした。楽な暮らしではなかったから、前もって買っておくことができず、必要なときごとに少しずつ買ってきた・・・わかめのスープをつくることにしたら牛肉を、キムチチゲなら豚肉を・・・
家の近くにある肉屋にいき、「牛肉を300グラムください」というと、赤い牛肉を出してきてお金を数える。黒い袋に入った牛肉の固まりを受け取るとなぜだか満たされた気持ちになった。もしそれがバーベキュー用に薄く切られていたら、そんな感覚はなかっただろう。その牛肉の固まりが与えてくれる安心感は、今では感じにくい感情になった。
晴子は30数年前に感じた牛肉の固まりのようだ。黒いビニール袋を持ったときの安心感のようなエネルギーを感じる。晴子の文章にもでてくるが、いつも明るく笑っているがその中には社長から、あなたはお金ですか?といわれるだけのエネルギーをもっている。私たちは晴子の笑った顔とその中にあるエネルギーの調和の中に、彼女の魅力を見つける。
しかし、彼女の内部に何かがあるということだけでは自分の義務を果たしているとはいえない。それは、社会や会社がそれを要求する前に、自分自身の中から沸き上がってきているのだ。その湧き上がるものをどうやって外に出していくのかということが、彼女の義務であり権利なのだ。
論理学で外延と内包というものがある。
外延というのはある用語が支持する対象の集まりであり、内包とはある用語が支持する対象すべてが共有し、その対象だけが共有する性質の集まりだ。
たとえば日本人という用語の外延は晴子、さやこ、矢川であり、内包はすべてかわいい?というものだ。
晴子は晴子の外延を拡大していくことに集中していく時期なのではないかと感じる。
この前晴子に聞いた。写真の限界にきたが、どうするのか?
方法はない。ひたすら経験をし、感じる方法以外には・・・・ボランティアにも参加し、晴子が計画するフィリピンにも行き・・・・明るく生活しながら適当に悩み、変わっていく状況に自分の体を合わせていくと、予想可能な晴子の人生がみえる。
固まりにはそんな人生は似合わない。
異性と出会うこと、いつも出会う人ともっと深くなること、写真に集中してみること、こんなことも重要だが、それと同時に自分の視野を拡大していくことが必要だ。なぜなら、春子は固まりなのだから!
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