去年、私たちの主題は「真正性」だった。私たちは去年一年の間、どれほど真正性という単語を使っただろう？100回、1000回・・・・

 

日常の中で真正性の話をすること自体が少しぎこちなく思う。真正性を話すということは反対に、真正性がないことを自ら認めるためだと思うから、ぎこちないのだ。

 

強烈な地震と津波で私たちの判断基準も揺らいだ。その揺れそのものを支えてくれるものこそ、真正性だ。揺れて、その中心がなければ自分に、または他人に津波が押し寄せてくる。

 

ライフスタジオのリーダーたちが会議をした。地震によって多くの変化があり、ライフスタジオは何をどうするべきなのか？基準は3つ・・・・

避難者たちに必要な、適切な支援、ライフスタジオがもっとも自信を持っていること、ライフスタジオのアイデンティティを強化することのできること。

 

討論の案件は

-. 日本の社会的危機にどんな支援と行動をすべきなのか？

-. 停電と不安が行きかう状態でライフスタジオの運営に対する適切な判断と決定

-. 危機を機会にしていくリーダーシップ

 

2回にわたるリーダー会議は私たちの水準を正確に見せてくれた。お互いの長所短所が抜き取られ、その途中でもっとも低い決定がなされていく過程は、憂鬱を越えて、悲しい。

バブルが消えてその場所につまっているごみは、私たちの自画像だ。

 

津波が去った後に一人で立っている自衛隊員の気持ちもそうではないだろうか？