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災害を前に・・・

投稿日:2011/4/1

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映画の中でしか見られないような自然災害に、今まで準備してきた私たちのすべてが、何でもなかったんだということを知った。

 

相模湖でインテリアをしている途中、揺れが始まった。強い風が吹いたように、木々が踊るように揺れだし屋根の上にいたイルホさんはレスリングの守り体制になっていた。停電になり、作業がつづけられなくなってラーメンを作り、電機のない状態を楽しんだ。そして朝になりテレビをつけて、何もいえなくなった。「悲しい予感は聞こえなかった・・・・」の歌詞のように、映画で見ていたその場面が映し出され、浮かんでくる単語は「傲慢」だった。偉そうに騒ぎ立てて生きてきたが、自然に対しては何もできない人間の無気力さを表現した「嘔吐」が、やっと理解できるようになった。

 

恐怖に包まれたそのとき、2種類の人がいた。恐怖を忘れるためにもっと大きな声で雑談をする人と、恐怖を受け入れてその先が見えないことを受け止める人。

「市民意識」の水準は日常的ではない状況で確認できる。市民という言葉は、共同体を認識し、自分だけの政治的な見解をもって必要に応じて行動に移す人だと理解している。市民意識はそんな市民たちが集まって全体のために行動を模索する集団的な意識行為だと考える。

大災害の前にして、成熟した市民意識を生まれて初めて目にしている。自分から例外をみとめない日本人の節制と痛みの中に芽生える成熟した姿に、尊敬の意を隠せない。

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