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内部文化-No2
投稿日:2010/8/30
609 1
星の王子様にこんな話がでてくる。
….
私はいつも砂漠を好んだ。
砂漠の中で座っていると
何も見えなくて、何も聞こえない。
でも、その沈黙の中には、まぶしいくらいの美しさが隠れている。
“砂漠が美しいのは
そのどこかに隠れる方法を知っているからだ・・・・”
私は砂漠の美しさが何かを知って、驚いた。
小さなころ私は、とても広くて古い家に住んでいた。
昔から伝わる話では
その家のどこかに宝物が隠されているといっていた。
もちろんそれを見つけた人はいなかったし
それを探す人もいなかった。
それでも、その家はその宝物のせいで、
まるで魔法にかかったように輝いていた。
私の家は見えない何か、深いところに秘密を持っていたから・・・・
“そうだ。家であっても星であっても砂漠であっても
それを美しくするものは、目に見えないものなんだ”
….
こんなことをよく考える。
会社はなぜ存在するのか?
星の王子様で言われている砂漠を美しくする何か・・・・それは会社ではなんだろう?
家でも会社でもそれを美しくするのは、目に見えないものであるというが
ライフスタジオを美しくするものは何だろう?
よくきく会社の目標は利益の追求だったり、雇用だったり、
国家の経済に寄与することだったり
いい言葉をならべている。
もちろんそれも食べていくためには重要なことであるが、なぜか美しいものではないのではないだろうか?美しいというのはいろいろなものの中の一部分についての話をするということよりも、それが存在する理由を最も短く簡単に説明することができることではないだろうか。それが無ければ、私達の人生は意味が無くなるし、ただ生きているだけ・・・という恐ろしい考えにいたったりもする。
お金儲けがいい例になる。
たくさんの人が、たくさんの金儲けを望む。
もっと多くのお金を稼ぐために努力して
それを続けて消費に集中する。
しかし、お金をたくさんもうけることが、私達の目標にはならないのではないだろうか?
お金を少し稼ぐことよりも、多く稼いだほうがいいという比較の中で、お金をもっと多く稼ぐことに対する意味を付与している。
消費をするということは、消費を少なくすることから比較優位性を持っている。
そのような比較優位の問題が現在、私達の価値観を混乱に陥れている。
私たちが集中しなければならないことは、物理的なお金の比較優位性ではなく、お金を稼ぐ行為にどんな価値を付与するのかが重要なのであり、満足度もそれに比例する。
これは、お金を稼ぐ行為という形式を使用して、自分をもっと高い段階まで引っ張っていくことに価値があるのだ。そのような結果から、お金が増えたり減ったりする。
会社の美しさは会社がどんな方向に向かっていて、少しずつそこから動いているそのもの自体・・・ではないだろうか?
今私達の会社の売り上げはいくらで、前の月よりも何パーセント上がり、スタッフが楽しく仕事をして顧客も楽しんでいる状態が、美しい状態ではない。
私たちが言う内部文化は、私達の姿を定義づける原因なのか?結果なのか?
1という内部文化があるから、1になるという考えならば原因であるし
私たちを取り巻く様々な構成要素が集まって、私達の現在の姿を定義づけているんのならば、結果なのだ。
いろいろな考えの末、原因でもなく結果でもないという考えにいたった。
内部文化をつくること自体が、私の目標だ。そして方向の設定と継続して変わっていける可能性をもっており、それ自体を内部文化だとするならば、それが私たちを美しく輝かせてくれるのではないだろうか?
ここで美しいというものがいろいろな構成要素の羅列であったり、結果ではなく
会社が存在する理由を最も短い言葉で表現するならば、各自が決めた方向に向かって成長することのできる能力、
すなわち内部文化が美しさを構成する基本単位といえるではないだろうかと考えてみた。
もしその論理があっているのであれば、私たちは今まで失敗してきた。
内部文化に対する考えや討論をしてこなかったからだ。
内部文化に対する前回の文章も、主題を人、すなわち変化する人だといっている。ライフスタジオの内部文化は変化した人ではなく、人が変われる条件と空間、それ自体だ。
その条件と空間をつくることが、ライフスタジオの内部文化ではないだろうか?
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