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投稿日:2009/8/28

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国分寺のインテリアも終盤を迎えています。

すでに大工仕事は終了し、ペンキを塗っています。

 

ニューヨークとポカリスエットで迷いましたが、最終的に2階はニューヨーク、1階と階段部分はポカリスエットにすることになりました。

ニューヨークに行ったこともないし、ポカリスエットは広告しか知らないですが、メディアでつくりだされるイメージにあまりにも支配されている自分達の姿を発見しました。

 

インテリアは錯覚現象がおこることを狙ったりはしません。

若干の混乱があったとしても、短い時間でそのスタジオの空気を感じ取ることが出来るからです。

 

写真と空間、光がつくりだす結果、そしてその中で作り出される笑顔と衝撃に期待します。

 

このごろ、“人間のジレンマ”という本を読んでいます。

いつでも人間は葛藤の中で選択を繰り返します。

良い事をしたら気分がいいですが、何か損をしているような気分の中での葛藤と選択、そして言い訳をするようになります。

簡単な例をあげてみると、運転をしているときに道路に物が落ちているとします。それを本人が安全を思ってどかしてあげれば、車も込まないし安全に運転ができますが、そこをそのまま通りすぎながら、若干気分がさえなくなったりします。

次の日に同じ道を通ってみると、いつの間にかそこにあった物はなくなり、もとの日常に戻っていくという人間に対する苦痛の報告書です。

 

スタジオのオープンを通してインテリアを進めていく過程は、ジレンマの連続です。もっとちゃんと探して新しいことをしていくためには、たくさんのエネルギーを必要とします。そして何か新しい素材を探したと思ったら、それが失敗で、そこから生じる時間、資金、 敗北意識のようなものが、頭の中を駆け巡りもします。

以前からの安全なものだけをつくっていけば、時間も短縮されるし安定した雰囲気を出すことができますが、それは繰り返されるパターンの中に安住しているという証拠にもなり・・・

 

特に国分寺の工事をすすめながら、たくさんのことを考えました。

この世のたくさんの美しいものたちをこんなに貧弱な素材で、この程度しかできないんだという見窄らしい自分を・・・・

 

ジョンさんと趙さんに申し訳なく思っています。

 

だからこのごろは、お酒ばかり飲んでいるのかもしれません。

昼間の汗と緊張が、5時を過ぎた頃から体がお酒を呼んでいる感覚になります。そのお酒に慰労されることもありますが、度の過ぎた気持ちの谷間に入り込んでしまっているような気持ちです。

誰かいないですか・・・?この苦しみを軽くしてくれる、誰か・・・・

 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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