光と色味、そして線。

様々な要素で構成されていますが、すべてが均衡をなし、きれいに整い構成されているのが１枚だと思います。

CDのジャケット写真のような、どこか雰囲気のある映画のポスターのような感覚がし、インパクトと一度見たら余韻の残る１枚です。

いろんな構成要素が存在しているのに調和を成しているのには細かい視点と瞬時に頭でイメージを描き表現する技術があるからだと思います。

女性の着ている衣装のブルーの色、全体的に建物が作り出す冷たいブルーの色。そして建物の隙間から十字架上に入ってくる光、ずれることも傾くこともなく写真に安定感とインパクトを持たせています。

この１枚にはいろんな光が用いられていていますが、それがすべての構成要素をつなぎ、引き立たせ、インパクトのある１枚に作り上げているのだと思います。ラインのように入ってくる十字の強い光の線、そしてグラデーションのように道を作り出す光、彼女の足元を鋭く、強く照らす光、そのシャープさも、すべてが絶妙なバランスでマッチしている１枚です。

この瞬間すべての構成要素を見逃さず、効果的に表現し、インパクトある１枚へと導く @k_nki12 さんの観察の鋭さ、表現技術に驚きました。

成人の部、優秀賞の受賞おめでとうございます。