ポートレート撮影をする際に、
2人を撮るということは意外と難しい時があります。
１人を撮影する場合は、写真の構成要素がその１人に集中されます。深く入ると何かが出てきます。

２人になると関係を説明しなければなりません。むしろ３人以上になると、構図と配置により潤滑に撮影することができます。２人の場合は、特定のポーズと状況演出が圧縮されて成されなければなりません。

この写真は、一見自然に見えますが独特な世界観を持っています。特定したポーズと状況演出がスッキリと進みながら、特定のイメージが全体を支配しています。

このように撮影するのは簡単ではありません。
背景、構図、ポーズ、衣装、彩度、状況演出は、１つのイメージに向かい一列縦隊に並んでいます。特別な編集をせず、カメラマンが全体を調整するためには、深い内功が必要です。