彼女をはじめて見たのは5-6年前送別会の舞台でした。熟練されたダンスを披露してマイクを手に取り話をしていました。
 
[ついにライフスタジオに逸材が入ってきたのか]
 
彼女は彼女だけの味があります。楽しみたいし楽しみ方を知っていて自ら楽しめます。彼女の味を出しているとき一番幸せそうに見えます。静かな組織文化では何よりも魅力でビタミンのような存在です。草加店で始まったシックスパックは彼女の長所が発揮されたプロジェクトでした。緊張とワクワクが共存する顧客の為にダンスを踊って自らを主お買いするイベントは彼女だけが出来る彼女がもっとも活きる事でした。
 
おいチャンネルは彼女に最適なプログラムです。マイクを媒介として顧客と自身、顧客と店舗、顧客とライフスタジオをつなげる事は彼女にとても似合っています。ONE POINT初期の個人プロジェクト発表で1位を取りました。人々と積極的につながれるプロジェクトであり、なぜか彼女がうまく出来る雰囲気が演出されていました。しかしライフスタジオをより広い世界とつなげてくれると思われていたおいチャンネルは特別な存在感を放つことは出来ませんでした。店舗では撮影の前と後に顧客に特別な楽しさを与えていますが追いチャンネルは開店休業状態が続いていました。
 
彼女はやりたい事とうまく出来ること、そしてやらなければならないことに対する相関関係で簡単に崩れてしまうことがあるように見えました。やりたい事とうまく出来ることが一致することはとても幸せな事です。自身が好きなこと、自身が反応することをじかに行動に移す事はそれ自体が幸せです。しかしその幸せな瞬間の持続可能性で問題が起きます。自身が好きなことを行動に移す事も時間と空間によって変化発展しなければなりません。意同じ内容の自動反復はつまらないしすぐに色あせてしまいます。次は何かに対する模索と挑戦、突破の循環リングがやらなければならないことに該当します。しなければならないことはやりたい事とうまく出来ることがあったときにうまくいき、苦痛の瞬間を耐えることが出来ます。
 
おいチャンネルはやりたい事とうまく出来ることを内包しているやらなければならないことです。内容を構想して製作して反応を精査しなければなりません。自身と店舗、ライフスタジオに流れる内面の基礎を把握してその課程で現れる内容を自身の形式で世の中に知らせるのがおいチャンネルです。おそらく自らが何かを生産するという試みが彼女には最初の経験であり、何をどのようにすればいいのかに対する方向を見失っていたようです。内容の生産よりは顧客の反応にだけ関心を持っていたのです。
 
自ら内容を生産してそれを自身だけの特化した方法で世の中に知らせることは簡単なことではありません。おいチャンネルを自身のプロジェクトに決定した理由は自身を世の中に投げる事に対する抵抗が無いためです。マイクを持てばよどみは無く、人々を楽しませることができます。店舗で自身の前にいる顧客にアピールすることは彼女の能力で十分です。しかし不特定多数に自身と店舗、ライフスタジオを説明して関心を誘導して持続性を確保する事は別の次元の話です。
 
スランプではないスランプに落ちた彼女に千葉フォレストが手を差し伸べました。千葉フォレストは確認、連結、拡大の循環リングで、写真館を本当の遊びの空間に作るために[宝探し]を選び集中することにしました。[宝探し]の主放送局がおいチャンネルです。[宝探し]はいくつかの決定的な長所があります。まずアイディアが無限にでます。宝を探す方法、過程、宝の種類等、無限大に近く状況によって簡単に変更可能です。しかし[宝探し]自体が人を興奮状態に作ります。何がどこにどんな状態で隠れているのかに対する期待と探していく家庭が子供でも大人でも楽しさと感動を与えることに充分です。また[宝探し]はイシューを作るのが容易です。日常がイベントでパーティーであるからです。
 
[宝探し]の主体が彼女です。[宝探し]の演出者が彼女で毎日毎日様々な話が出てきます。やりたいこととうまく出来ることであることは間違いなく、日常的で毎日やるべきことにも適切です。[宝探し]を通じて彼女自らを現すことを信じています。彼女の行為が店舗とライフスタジオをどのように変化させて貢献するのか見守っていきたいです。本人も気づかないうちに個人主義になってしまった彼女が卵の殻を破って出てくるその瞬間を待っています。
 
大自然で繰り広げられる[宝探し]その過程の生き生きとした記録、おいチャンネルを通じたより広い世の中との出会いは[仕事がなされる原理]の模範解答のようです。おいチャンネルの成功可能性を確信する理由は誰も変わることの出来ないヘヨンさんと、かつという友達がいるからです。彼らが作り出す伝説に期待して千葉フォレストではびこり生命力を自慢する雑草を抜きに行きます。