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「Movie Story 1」 メッセージ・イン・ア・ボトル

投稿日:2017/5/3

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Movie Story 1
 
 
 

メッセージ・イン・ア・ボトル


主人公のギャレットが魅力的に見えます。
「あなたに会い自分の人生は始まり、あなたを失い終わった」という喪失感で一日一日を耐えている中年の男の人が羨ましく思います。
 
深い悲しさで人生の意欲をなくしてしまった男の人から感じる魅力とはなんだろうか。
 
瞬間、頭の中に過ったのが「没入」とおい単語です。自分の全てが一列縦隊に秩序よく並び、一つの場所に主従されている状態が没入です。自分を基準として外部の世界と内部の世界があります。外部の世界にあるものが内部に入ります。内部に入ってきたものを認識し、判断し、規定します。これを意識といいます。人間は機会ではないため意識の世界が自動化されているように見えるけど実際には複雑にあちこちで行われます。毎日出勤して撮影をし、顧客と楽しい時間を過ごしますがそれが自分の人生においてどんな意味なのか、別に整理したりはしません。自分の内部と外部の世界で起こる数えきれない全ての出来事が既存に持っていた固定概念を強化することもありますが、しかし大体は破片化されています。最初は壮大で終わりは微弱なのが人間の自然な状態です。最初は一貫して整理された計画でスタートするけれど、自分の中に入った数多い出来事があっちこっちに散らかって方向を見失います。意味付与されない状態が長続きすると、意味自体を忘れ、始末には考えた通りに生きるのではなく、生きるとおりに考えるようになります。正直なことに、我々のほとんどがこのような人生を送っています。それに対し「没入」とは意識に秩序がある状態です。没入が無我の境の状態で集中力が最大限発揮され自分が行っている活動が幸せに直結する構造を持っています。没入の最大の顧客が「愛」です。だから愛は麻薬のような中毒性を持っているのかもしれません。
 

人生で一番幸せだった瞬間がいつだったかについて質問されたことがあります。1990年の春から秋まで続いた初恋の時だったような気がします。「朝目を覚ますと同時に幸福感があふれ出しました。自分の人生で唯一の経験です。彼女に会いに行けるとこと自体が・・・」。告白をし、初めて手をつなぎ、初めての口づけ、初めて女性の体に触れ、とても切なかったその6か月間は毎日夢を見ているようでした。自分の意識が一つに集中されていたその時、私はこの世で一番幸せな男でした。

アインシュタインがこのようなことを言ったそうです。「私が科学的探究活動に没頭できた理由は他ならぬ、自然の神秘を理解しようとする自分自身の止め切らない渇望であった・・・勉強において一番の動機付与はその行為がくれる楽しさに限る」と。ライフスタジオでは読み・書き・討論を強調しています。しかし、問題は読み、書き、討論だけで没入するのは中々難しいところがあります。読み、書き、討論だけでは無我の境に至ることができないので、やるべきことをやればやりたいことが出来るという無理な理論を立てたのかも知れません。しかし、愛は努力するのではなく、自薦と訪れるものとして考える傾向があります。誰かを愛する心が何かの努力で芽生える訳ではありませんが、だからといっていつだって時がくればもらえるプレゼントでもありません。一つ確実なのはあります。誰もが没入したいと思っていること、そしてその無我の境で楽しさを感じたいということです。没入されている状態をみんなが望んでいるので、没入している人を見ると愛おしく思います。意識に秩序を与え、自ら楽しさを探していく人が十分魅力的です。そんな魅力は人々に影響力を与えます。すると、恋に落ちる可能性を高めてくれます。

 

「メッセージ・イン・ア・ボトル」は愛が持つ力について語っている映画です。目の前に広がる美しい風景、温かさと、多すぎず自然と伝わる光、俳優たちの洗練された演技、水が流れるように展開されるストーリー・・・。恋人と一緒に見るならつないでいる手をギュッと握りたくなりますし、恋人がいない人は別れた昔の恋人を思い出しながら懐かしさを感じられる映画です。昔、愛する人が出来たら手紙を書いて自分だけが知っている岩の下に隠しておいて10年後彼女が見つけるように仕掛けてみよう、愛はそういうものだと思ったことがあります。「見せられる愛は小さいです。その奥に隠れて見えない偉大さに比べると」。ハリール・ジブラーンは愛とは自由する人生と語っています。ギャレットが新しい恋人に向かって行けたのも、本当の愛を知っている人だったからこそ可能だったように思います。だから、羨ましく魅力的に見えたのかも知れません。
 

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人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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