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MMK⑨道-タオ-

投稿日:2012/9/11

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この本は人がどのように生きることが正しいかを教えてくれる本ではなく、感じさせてくれる本であると思う。

タオは詩的で抽象的な表現で文章で構成されていて、物事について細かく説明された文章で書かれているわけではない。

シンプルで抽象的な表現から自分自身で答えを探していかなければならない。

答えを探すということは自分の中の声を聞くということで、文章から受動的ではなく能動的に何が正しいか発見していくことがこの本の素晴らしさではないか。

この本を読んですべての人が同じことを考えはしないだろう。一人一人の人生が同じではないように、考えることも同じではないから。

本のタイトル「タオ(道)」は、「このように人生を生きればいいよ。」というタオ(道)を示しているのではなく、「そうだった。こうやって人生を生きたかったんだ。」と自分の中で忘れていたものを気づかさせてくれるタオ(地図)のようなものだと私は勝手に解釈している。

誰だって理性を失い、道徳心を忘れ、善悪の区別がつかなる時がある。生きてればないわけがない。そうなった時は必ずといっていいほど、あまりよくないことや思考に依存してしまう。

結局は、自分や他人を傷つけ、苦しい人生になり自分ではなく他のモノに依存をしなければ生きることができない。

人間はそれぞれ個人が、一人で生きていける力を持たねばならない。

それは、経済的にも、精神的、肉体的にも依存ではなく自立をするということである。

しかし、一人では生きていけない現実がある。では、どうするのか?

それは自分を大切にして、他人も大切にすること。つまりうまく共存していくこと。

大切にしたものは壊れにくい。

タオは、誰だって落ち着いて心の声を聞けば、本当は人生を苦しまずに大切に生きる道を知っているのだと言っている気がする。

朝のこない夜はなく、種をまかずに芽はでなく、水を与えないと花は咲かないし、たくさん食べるとお腹が苦しくなる、秋はサンマの旬である。

難しいことではなく、自然の法則は誰だって知っているのではないかと思う。

この本を読んでいて私は以前、沖縄旅行で訪ねた神の島と称する久高島を思い出された。

そこには、自然と信仰と習慣はあるが、欲やモノがない本当の豊かさがあった。

島全体が自然の共存している姿を見ると、争わず、求めず、失わずに生きてきたんだなと感じられずにはいられなかった。

私は考えている物事について、ゆっくり目を閉じて、肩の力を抜いて、深呼吸をして考えて物事の真理をみるということが必要ではないかと思った。

 

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