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つくば店
MMK④おカネで世界を変える30の方法
投稿日:2012/7/2
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おカネの持つイメージというのは、100円のカップラーメンから150円のカップラーメンを食べるようになったり、しまむらの服ではなくブランド品の服が買えるようになり、ブラウン管だったテレビが薄型のテレビになったりと自分の生活がより高価に便利に、快適にする力を持っている。
つまり生活の水準を維持する状態よりも、生活の水準をあげることが人生の豊かさの指標であり、おカネの役割であると思っていた。
ネットで「お金」と検索をすると、おカネを儲ける、貯める、借りるについてのサイトがたくさんでてくるし、世の中にはお金をいかに儲けるかについての本がいくつも書かれている。
しかし、この本ではおカネに関心を持つこというのは、単に儲けることだけではないのだと訴えているのだと思います。
お金を使わない仕組み、おカネでなにができるのか、おカネと世界に与える影響の事実やどうすればよいかということをできない、知らない、わからないではなく新たな第三案を提示している。
メガバンクに預けられたお金は、海外で人権侵害の問題を起こしているような開発事業や、環境破壊を引き起こしている企業、人を殺傷するための武器を製造している企業にも融資されているという事実にショックを受ける。
私たちのおカネなはずなのに、その使い道が望んでいないことに使われることはとても受け入れがたい。おカネの力が私たちの生活圏を超えて、一国の運命を左右するほどの破壊力を保持していまっていることを知らなければならない。
資本主義経済では、誰に対しても富を得る権利を侵害したりはしないが、自分の利益を増やすことばかり考えて行動するかぎり、必然的に将来世代の利益は軽んじられてしまう。
働いて給与をもらうというのは当然なことであるが、儲かるかではなく社会に役立つかという基準を設定した企業と私自身のおカネに対するシステムづくりが必要なのではないだろうか。
そんなおカネの流れを変える仕組みとして、ちょっとしたアイディアと規制を設けることで(フェアトレード商品、自由通貨、エコ貯金、トービン税、社会的銀行、グッズ減税、バッズ課税、朝市)で環境悪化や戦争に加担しない私たちのおカネの流れを変化させている。
一番驚いたのが、「エコ貯金」である。
自分の預貯金が環境や社会に配慮した形で使われる。自分の意思で金融機関を選ぶという新しい預貯金のスタイルである。
預けたおカネが、環境のため、平和のため、あるいは人権を保護するために使われれば、現状の多くの問題が解決に向かっていく。
私は自ら望んで、考え、選んで、決定するということに慣れていない。それはなぜかといつも考えるのだが、自信がないとか、弱気なのだとかではなく、自分がなにを望んでいるのか、どう考えたら良いのか、どれを選べば良いのか、どのように決定したらよいのか、結局何も知らないからなのである。
現在の世界が抱える問題の多くを解決できる可能性、手段を持っているということをこの本を通して知ることになった。
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