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写真の見かたー岡部昌幸ーその①

投稿日:2012/2/27

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写真の見かたー岡部昌幸ーその①

 

私は、今まで生きていた中で何枚の写真を目にして来たのだろうか?

風景写真、スポーツ写真、動物写真、ドキュメンタリー写真、広告写真、戦争写真、ポートレイト写真、グラビア写真、商業写真....etc

あらゆる写真家やカメラマンの膨大な量の写真を見てきた。

その中で本当に価値のある素晴らしい写真だと思うものもあったし、見ているこっちが恥ずかしくなる写真があった。

ほんとうに自分が価値観が正しかったのだろうか?

自分が1枚1枚の写真に対してじっくりと目を向け耳を傾けてきたのかというと、そうではなかったと思います。

写真を見た瞬間に自分が好きだから、なんとなく雰囲気が良いという理由で評価していなような気がします。

写真とは難しい哲学的なものではなく個人の好みで簡単に判断されるようなものだと思うが、少し踏み込んでみようと思いました。

なぜ自分がこの写真が良いと思ったのか、なぜこの写真が世界で評価されているのかの理解と認識を写真史を通して少しでも養う事ができればと思いました。

本の「はじめに」の文章に同意したのでこの本を選択しました。

「これは写真家の歴史をたどるスタンダードなガイドブックです。

日本でも写真専門の美術館がいくつも誕生しましたが、写真誌への理解と教養は必ずしも十分でないと思います。

21世紀に入り、デジタルカメラの普及やコンピューターによる画像処理の技術革新に成った現代では、逆に写真の真実、信頼性が問われているのです。

つまり、そういう時代になった今だからこそ、写真家の誕生と写真芸術の古典を振り返る必要があると感じてはなりません。」

学生の時に学んだ写真史をもう一度振り返ってみて、見過ごしていた新しい発見や今の自分はどう感じるのだろうかという好奇心で進めて行こうと思います。

『19世紀半ばまで』ー写真の黎明ー

18世紀末から19世紀はじめにかけては、写真の開発競争の時代である。

この時代には重要な3人の発明者がでてきている。

「ニエプス」

カメラ像を最初に記録した、写真技術発明者の一人である。

「ダゲール」

ニエプスと技術協力の契約を結ぶ。

現像と定着という写真の基本原理を築く。(ダゲレオタイプ)

「タルボット」

カロタイプの発明をし、原盤であるネガから何枚ものポジを作ることが可能になった。

ネガ=ポジ法の開祖。

ニエプス、ダゲールの技術を権利買い取りとする国会議員アラゴーの働きでフランス政府が買い上げ、公表するにおよんで、特許と権利の大論争がおき、写真は世紀の大発明となった。

「写真は何分の1秒かを凍結しただけだ」

デヴィッド・ホックニーは、写真芸術の限界をそう明確に語っている。

自然界のすべては、写真という凍結によって初めて認識をあらため、表現される対象として現れたのである。

 

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人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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