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つくば店
ディープピープルその2
投稿日:2011/9/21
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さて戦場カメラマンの次は「女性の美を撮る写真家」です。
篠山紀信さん (グラビア撮影では比類なき技術を持つ写真界の重鎮)
梅佳代さん (初写真集「うめめ」は12万部を超える大ヒットで、07年には木村伊兵衛賞を受賞)
ホンマタカシさん (ロンドンのファッション誌で腕を磨いた国際派。99年木村伊兵衛賞を受賞)
この3人の写真家が「女性の美しさ」をテーマにして、どのような技術と意識で向き合っているかをそれぞれ語ってくれています^^
とはいえ、30分番組だからか割とざっくばらんな話が多くて、テレビ慣れしている篠山紀信さんが7割ぐらい話している印象でした。
私としては、もっともっと深く語ってほしかったです^^ですがテレビではなかなか見れない貴重な人たちなので、それだけですげーっと感動しました。
あまり良くまとまることができなかったのですが、紹介させていただきます。
①コミュニケーション術
篠山紀信
「コマーシャルな写真家であり、スタジオでシャッターを切る時にだけあらわれる。」
梅 佳代
「24時間カメラを離さずに持ち歩いている。
自分が興味がある街中の人に「ハイ!チーズ!」という感じなスタイル。」
ホンマタカシ
「仲良くならないで撮影をしたい。仲良くなる前の緊張感を撮影したい。
被写体に何も声をかけずに、無言でシャッターを切る。」
②機材のこだわり
篠山
【デジタルカメラ】
「すぐ見ることができて被写体にすぐ見せることができる。」
梅
【35フィルム】
「Pモードで撮影している。」
ホンマ
【4×5】
「水平垂直に撮影したいから。
上から撮影したり、下から撮影したりすると写真家の個性がでるので、その個性を極力なくしたい。」
③演出の極意
篠山
「撮影者に対して意識している写真はいらない。撮影者の存在を消して被写体のいいところだけ写す。」
梅
「カメラ目線を意識している。好きなタレントさんにこっちを見て欲しいから。」
④美しさの本質とは
篠山
「女性にはどこかにきれいなところがある。そこを探して集中して撮影すると不思議と女性がきれいになってくる。
どんなに不況でもどんな時代にも新しい人を生んでいる。」
梅
「おばさん、見た目もしゃべっていることもおもしろい。おばさんは無敵だから。」
ホンマ
「女性には確実に美しさがあり、固有の美しさがある。
女性とはとはなんなんだろうとわからない。けど惹かれるとこがあるから撮り続けている。」
・
・
篠山さんは商業的な撮影方法を選択していて、写真を見る側に意識を置いて撮影をしていると思います。
いかに写真を見る人が美しいと感じさせることができるのか。
そのためにデジタルカメラを選択して撮影した写真を被写体に見せて、「あなたは美しいよ」と言わんばかりに被写体のテンションを盛り上げている。
実は最近、これをパクっています^^
梅佳代さんは、街を歩きながら自分が興味を持った被写体にいきなり出会っていきなり撮影をしている。
フィルムで撮影していることはなぜだかわからなかったが、Pモードで撮影している理由は出会った瞬間にカメラの設定が優先させられて瞬間を逃さないようにする為だと勝手に推測します。
理屈ではなくて、感情によって動いている印象があり、スナップ写真のように感じるままに撮影を楽しんでいる。
よくいう女性的な写真とは親密なプライベート写真のような感じなのだろうか。。。
なんだか学生の頃に早稲田界隈とか三社祭とかぶらぶら街をひたすら歩いていて、おもしろい被写体を探していた頃を思い出しました^^
フィルムと印画紙にバイト代が消えて、昼はいつも100円ショップで済ませていた頃が懐かしいです。
ホンマさんは、「被写体との距離感」を重要視していて、撮影も4×5を淡々と用意して、無言でシャッターを切る。
被写体のありのままの美しさを捉えるといった感じで、だから水平、垂直を意識して撮影しているのではないか。
アイドル写真集にありがちな女の子が水着で海辺を楽しそうにキャッキャッしている写真とは明らかに違う。
3人の写真家は撮影機材、撮影方法、被写体への理解はすべてにおいて「どのように人間の美しさを表現するのか?」というシンプルな疑問に基づいて合理的に選択している。
そのためには「美しさとは?」ということに対してもっと悩まなければいけないな。と感じました。
DVDをわざわざ水戸店にまで持ってきてくれたHONUさん!本当にありがとうございました。
顧客とスタッフで創造されるライフスタジオ水戸に欠かせない一人です。
これからも非常勤としてよろしくお願いします^^
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