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男の子の象徴

投稿日:2017/11/30

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私は、18才まで全く写真に関心がなかった。
写真というのは、子供の小さい頃の思い出を残すための記録するモノだと思っていたから、自分が撮影したいなどとは思っていなかった。
写真に関心をもったのは、18才の頃に知り合った人が、たまたまフィルムカメラをやっていて、撮った写真を見せてもらい感動したことがきっかけだった。
その時の写真は、そこにでもあるようなみかんの写真だった。
[写るんです]という簡易カメラで撮影された写真ではなく、一眼レフで50mmのF1.4で撮影された写真だったから、単純に背景がボケてたから感動したのだろう。
それはまるでみかんのおしゃれなポストカードのようだった。
今思えば、感動するほどでもない写真だったのかもしれないが、その時の私にとっては今までに見たこともない写真だったから感動したのだと思う。
この『F1.4のみかん』が私の原点でもあり、美しい写真を撮影するための、最初の知識だったのだ。
それから趣味で写真を撮るようになり、良い写真、悪い写真の基準は、よく旅先の駅で売られているポストカードかどうかが私の写真の基準だった。だから、吉祥寺にある井の頭公園によく行って、風景写真を好んで撮影していた。
それから、仕事として写真をやっていきたいと自然と思うようになり、写真スタジオの求人に応募したが、写真学校を卒業していなくては採用できないと断られたので、一番学費の安い写真学校へ行くことを決めた。
写真学校には、図書館があり、街なかにある図書館よりも写真集がおそろしいほど置いてあった。
そこで、たくさんの写真と出会うことになった。
風景、動物、人、芸術、ドキュメンタリー、、、、と映画にいろんなテーマがあって作品が作られるように写真にもそれぞれのテーマの写真集があった。
たくさんの写真集を見るようになり、私が素晴らしいと共通して感じたのは、芸術的でメッセージ性が強い写真だった。
写真に写っているものすべてに、無駄がなく整理されていて意味があり、光のコントラストやグラデーションによって、被写体が美しく表現されている写真で、曖昧ではなくはっきりとした写真に影響されるようになった。
この1枚の写真もそうである。
この男の子の大人っぽさの存在感を出すために、白い背景や木の枠組み、緑の前ボケ。
「かっこ良さ」を意識し始めた男の子が着てきたのは黒い革ジャンにドクロのTシャツ。。。。。
それが今の男の子の象徴ではないか。
 

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人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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