【観察】
 
「どうやったら写真が美しくなるんだろうか？」
 
私たちがいつも写真を撮っているが、いつも悩んでいることでもある。
 
写真の技術は基本的なことをやっていけば、ある程度の写真の水準になるかもしれないが、
 
基本的な美しい写真でストップしてしまう。
 
写真がストップした状態がいいわけではなく、結局は誰もが『私』の写真を見ることを渇望している。
 
そのために【観察】というのが出てくる。
 
【観察】は基本的なことよりも、応用的なことである。
 
「私はなにを見なければならないのか？」から「私はなにを見るのか？」に変わることである。
 
見るポイントを写真の構成要素から、被写体へとシフトしていく過程に、撮影者の目が高い
 
水準での観察が行うことができる。
 
そのために、撮影者は被写体に敏感に反応するように見なければならず、1粒の涙でさえ大
 
きな海のように感じなければいけないのだろう。