Staff BlogShonan

Masashi Kuroki
湘南店

黒木 昌史

宇宙の端っこってどうなっているかって知っていますか?

そんなの誰にも分からないですよね。
そんな分からない事を日々想像している人間です。
小さい時に本屋で見たUFOとネッシーの本がそんな自分を作ったはじまりです。

写真を愛し、ギターを愛すバンドマンでもあります。
みんなを笑顔にすることが自分の生きる糧となっています。

I'm Rock

『 若者のすべて 』

2019/12/21

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        『 若者のすべて 』

         No.24 Life studio Shonan

                                         photo by Masashi Kuroki

                                         coordi by Mayuko Horio

 

 

                                                 私たちは「写真屋さん」です。

                                                   「写真家」ではありません。

 

 

写真家と写真屋、英語で言ってしまえば「photographer」と区別はあまり無いのですが、私たちは普段、写真家と写真屋を区別して使っているかと思います。

どちらが上とか下とかという話ではなく、別の職業を例えにするならば画家と看板屋さんなどと言った感じでしょうか。

共に写真を媒体としているので共通項もありますが大きく異なる点もあります。

ここではその相違点を元に話を進めていこうと思います。

 

「 篠山紀信展  写真力 」

数年前、とある旅行先で日本を代表する写真家「篠山紀信」の写真展を観る機会がありました。

そこに展示されていた写真は全てそれはそれは大きなプリントをされていて、まずその写真の大きさに圧倒されました。

そしてその内その大きさにも馴れてきた頃ようやく写真をじっくりと感じることが出来ました。

山口百恵や美空ひばり、勝新太郎、野球選手や力士などのアスリート等々いわゆる各界を代表する著名人がずらりと立ち並んでいました。

ジョン • レノン と オノ • ヨーコの写真は皆さんも何かしらで目にしていることでしょう。

写真一つ一つも素晴らしかったのですが、その後少し経ってからテレビのインタビューで語っていた篠山紀信の言葉が私の心に響きました。

私はその人が一番輝いている瞬間を撮り続けているだけである

その言葉を耳にした時、心に響くとともに微かな違和感を覚えました。

その違和感とは、ここまでの巨匠と呼ばれるひとの言葉に全く「エゴ」を感じなかったという事。

あくまで主体はファインダーの中にいる者であり、私は撮り手であるという話が少し意外に感じました。

ここで写真家と写真屋さんの話に戻すとしましょう。

私がこの両者の大きな違いとして思っている事は、

写真家にはエゴがあってしかり、写真屋にはエゴを持ってしてはならず。ということです。

これは、その写真家の独創性や強いエゴに賛同し写真集などを購入したりする反面、写真屋さんではそのご家族が求める写真を撮りご購入いただくということで写真屋さんではご家族のご要望が全てだと思っています。

この日もこのことを胸に撮影を進めていました。

とってもひょうきん者でもの凄く優しいお兄ちゃんといつも笑顔の元気印のお姉ちゃんに手を繋がれ「彼」はやってきました。

家族写真、兄弟写真は笑顔の中進んでいき今回訪れた理由でもある彼の入園記念の撮影に移った時でした。

彼は兄姉と三人でいる時とはうらはらに一人になるとお着替えもやっとこさでその後は猛烈なイヤイヤで涙を流し立つ事も出来ませんでした。

そこで一旦休憩を挟む事とし、飲み物を出しました。

休憩という名目でしたが私は「その瞬間」が訪れるのを待っていました。

そしてその瞬間はほどなくしてやってきました。

床にベタッと座った母に包まれて、母のぬくもりという名の安心を背中いっぱいで感じながら涙を流す彼。

涙の理由なんて彼にもわからない。

でも、ほんのり安堵の表情を浮かべながら流す涙と彼。

それは、我が子が我が子である以上に「我が子」である瞬間。

その瞬間は間違いなくその子の「今」であり、その子が光を放ち輝いている瞬間。

これはある種のドキュメンタリー。

そういったドキュメンタリー写真を残せるのもライフスタジオであるからこそ。

私はそれを同じ意志を持ち合わせた同士達と共に証明し続けていこうと思います。

 

その後は明るいお兄ちゃんとお姉ちゃんのおかげでこの撮影を笑顔で締めくくることとなったのは言うまでもありません。

 

 

誰しも人生で光っている瞬間は必ずあるはず。

それを写真に残す事にエゴなんて必要ありません。

とは言っても、一枚の写真にここまで綴れば綴るほどエゴに聞こえてしまうんですけどね。

でも私の中ではその写真に「熱」を感じることが出来ればそれはエゴだけのものではないと確信しています。

 

 

 

「若者のすべて」

この写真のタイトルにした「若者のすべて」

この言葉を目にすると、あるバンドが思い浮かぶ人もいるかもしれません。

フジファブリックというバンドの代表曲のタイトルが「若者のすべて」です。

私たちが日々接している若者のすべてが主役であり、その時その子の光り輝く瞬間を少しでも多く写真に納めていきたい。

写真家をも超越する写真屋さんになるために。

 

 

 

悔しくて、悔しくて溢れ出た涙は良い涙。

それがあるからこそ、嬉しくて流れる涙はより格別なんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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