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MOVIE 「バンバン・クラブ 真実の戦場」 

投稿日:2016/11/5

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「バンバン・クラブ 真実の戦場」 
監督・脚本 スティーブン・シルバー 2010年 カナダ・南アフリカ


一概に「写真」というものは一括りには出来ないものです。
スタジオカメラマン、報道カメラマン、スポーツカメラマンなど、それぞれに意識の違いや特徴があり、
これらは全くもって別物なのかもしれません。
「写真」というものはいわゆる「スポーツ」のようなある種のジャンルであってその中にあるそれぞれの種目に近いのかもしれません。
そんなことを踏まえて、1990年代南アフリカの内戦を写し続けた戦場カメラマン達を描いた「バンバン・クラブ」という映画を鑑賞しました。

「バンバン・クラブ」とはその戦場カメラマン達に対し周りが付けた名称で自らが名乗っていたわけではありません。
クラブと呼ばれるようになったのは、戦場に向かう際、身の安全を確保するために複数名で連なっていたことからそう呼ばれていました。

少々軽率な言い方かもしれませんが私はそもそも戦場カメラマンなどいわゆるドキュメンタリーのカメラマンに憧れていました。
男の「性」なのかもしれませんがそこにある種のロマンのようなものを感じていました。
しかしその映画にある内容は、撮影者達が毎日の葛藤と不安に頭を悩まされ最終的には仲間を亡くし精神的に病んでいってしまう姿でした。
それもそのはず、彼らが撮っているのは世界で実際に起こっている真実であり、「人間の不幸」であったからです。
しかしその写真がピューリッツァー賞として評価されます。
そして賞賛される中、被害を受けた人達からは避難されます。
その狭間に位置する写真。
改めて「写真を残すという責任」についても考えさせられました。
しかし、後にその写真があったからこそ平和に繋がり人々を幸せにする事に繋がっていきました。
つまり彼らが葛藤の末に残した写真は大きな「意味」があったものと言えるでしょう。

私は毎日、このスタジオで人の「幸せ」を撮っています。
私もここで残させていただいた写真が、その家族にとって生涯意味のあるものとして残り続ける写真になるよう取り組んでいきたいと思っています。
















 

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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