Staff BlogShonan

Masashi Kuroki
湘南店

黒木 昌史

宇宙の端っこってどうなっているかって知っていますか?

そんなの誰にも分からないですよね。
そんな分からない事を日々想像している人間です。
小さい時に本屋で見たUFOとネッシーの本がそんな自分を作ったはじまりです。

写真を愛し、ギターを愛すバンドマンでもあります。
みんなを笑顔にすることが自分の生きる糧となっています。

I'm Rock

『 ねぇ、かぞくってなぁに? 』

2016/7/18

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No.24  Life studio Shonan
Photo by Masashi Kuroki
Coordi by Mayuko Hara
 
 
 
                    「 ねぇ、かぞくってなぁに? 」 
 
 

これは、まだ五歳になっていない女の子からされた質問です。

とある撮影のカウンセリング中、家族写真をどういう感じで残したいかなどをママさんとお話していた時の事でした。
私はその子に振り向き、とっさにこう答えました。
 
「一番大切なものだよ」と。
 
それを聞いたおかっぱの女の子は言葉無く「ふぅ〜ん」という顔をしていました。
「家族って何?」という質問に何で私がそう答えたのかは私自身分かりません。
無論、この答えも決して間違った答えではないでしょう。
子どもたち、というか人間は生まれてから育っていく段階で多くのことに疑問を持ち問いかけてきます。
「何で空は青いの?」など大人になると疑問にも思わない事までです。
ですが、全く覚えてはいませんが自分自身も小さな頃、母親や父親にそういった質問をしていたのでしょう。
そしてたいていの大人はそういった質問に真剣には答えず曖昧な答えを言ってしまいます。
そのおかっぱちゃんに問いかけられた瞬間、私は会話を止め一瞬考えました。
そして自分自身に問いかけました。
「家族ってなんだろ?…」
で、その結果、とっさに出てきた答えが「一番大切なものだよ…」だったのですが、正解って何なんですかね…?
 
話は少し反れますが、私はもう四年半、湘南店を拠点とし写真を撮り続けているわけですが、この湘南店は、自然と家族写真に重きを置いている店舗であると感じます。
誰がそうしろと言った訳でもなく、既存のスタッフも今は離れてしまっているスタッフも皆そうだったと思います。
勿論、たまたま集まったスタッフの人に対する着眼点が近かっただけかもしれませんが、逆に言うとそういった者たちが集まる場であるのかもしれません。
しかし、家族写真に特化している場に居ながら、且つ、家族というものに特化しておきながら先からしている質問の答えは明確ではありません。
言うなれば、何でも言葉にするというのは愚問であるわけですが、同時に言葉に出来なければ考え続けなければならないということです。
撮影には当然、技術と知識、多くの経験などが必要不可欠です。
そして、子どもたちが思うような「疑問」を大人になった今でも持ち続けることは教科書には載っていない最重要な技術であると思っています。
 
 
今まで撮らせていただいた何千ものご家族、そしてこれから出会うであろう何千のご家族を撮影しても「家族ってなに?」の答えは出ないかもしれません。
ですが、「家族ってなに?」って思っていないと撮れない写真は確実にあると確信しています。
だからこそ、これからもずっとその問いかけを自分自身にし続けていく必要があるのです。
そしてそれは、これからも私達ライフスタジオがライフスタジオであるためにも必要な事であると思います。

 
私の親父ももう八十を越えています。
昭和の真っ只中、高度経済成長期で日本中が頑張っていた中の一人である親父の背中を見て私も大人になりました。
今はもうお父さんというより孫もいるのでおじいちゃんです。
私も生まれてから四十一年が経ち、親父は見た目だけでなく私との関係性も変化してきています。
もしかすると、家族というものはカタチは変わったとしても変化しない「何か」があるものなのでしょう。
その「何か」はまだ言葉にする事は出来ませんが。
 
 
家族とは人であり、人は強くもあり弱くもあります。
その強さは家族を守るため、そして弱さは家族に守られるためにあるような気がします。
家族にはそれぞれの生き方、そして生き様があります。
その一人一人の生き様をその先大人になる子ども達に「写真という記録」として残しておいてあげたい。
その写真の全てが「かぞくってなぁに?」の答えになるように。
 
 
          
                                
                                                      


                      親父のその拳に願いを込めて。









































 

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