１年前。
早起きをして見に行った、
初日の出の反対側には、まだ月がいました。
 
今年の初日の出は電車に揺られて寝ていたので見ていなかったのですが、
１月１日の夜の空には月がいなくて。
真っ暗な夜。
オリオン座がどこにあるか分からないくらいの、
満天だと言える星空がありました。
元旦に新月。
新しい年に、新月だったんですね。
 
街灯もほとんどない、静かで小さな島の星は、
ずっと見ていると本当にプラネタリウムみたいで、
太陽がいる時間の海の色も、夜の星も、
 
何が本当の海で
何が本当の空で
何が本当の星なのか
 
まだ見たことのない世界がほとんどだから分からないんですけど。
そんなことを考えてしまっていました。
そこにあるもの、全部が本当なんですけど。
 
気のみ気のまま、南に向かって。
海のそばに三日間ずっといました。
ぽけーーーっと。
くらげでもなく、ヤギでもなく、どうやらにんげんでした。
そんなことを考えてました。
 
2014年になりました。
時間が生まれて、365日が決まって、１月１日というものが出来て。
どれくらいの年を越えたかなんて本当のところは分からないけど、
またひとつ年を越えられました。
不思議なことですが、それもまた現実で。
こつこつと、日々を過ごしていきたいと思っています。