なにかを選ぶということは、なにかを選ばないこと。

そう思っていた。

でも、そうでもないかもしれないとも思うようになった。

 

選ばなかったとしても、きっと、つながっている。

いつかよかったと思えるように。

自分にとっても。誰かにとっても。

 

 

今夜の青はすきな青だった。

細い月が浮かんでいて、ずっと空を見ていた。

 

久しぶりに電話をかけて、そっちの月も細いか聞いてみた。

そんな月まで見んわーね。って。あっさり言われて、そういう人だと思い直す。

じゃあ、そんな、って、何見よん、って聞くと、

「テレビ」

って。やはりそうだと確信する。

うちのテレビは相変わらず真っ暗だ。

 

なにもかも、違う。

気にとめることも、こだわることも、なにもかも。

でも、根本的なところは似ている。

それは、血でつながっている何かかもしれない。

さみしくないかと聞こうと思ったけどやめた。

さみしいなんて、きっと言わない。

 

いつも最後に言われることがある。

 

無理しないように、と

ゆっくりやり、と

 

お互い同じ気持ちで、

お互い無理してしまうことを知っているからこそ。

 

頑張ってしまうのは目に見えているけど、

どうか体を大切にしてほしいと思います。

 

いつかの日まで。