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下関店
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音
投稿日:2013/1/23
732 1
ドミファソシド
口に出しただけで、沖縄の雰囲気が出る。
レとラを抜いた音階が琉球音階と言われるものだ。
琉球音楽の特徴として、どんなに悲しい言葉や想いがあっても、メロディーが上向きに流れるような印象が個人的にがある。
音が粒のように蒸発していく、海から空に向かっていくような。
雨と反対のイメージがある。
西洋の音階はドレミファソラシド。
下のドから上のドまで、1オクターブずつ、規則的に音が敷き詰められている。
ピアノを触るchieの隣で、鍵盤を眺めていた。
ドの隣はレ。
レの隣はミ。
ドレミ。
ドとミは和音になるのに、隣り合ったドとレは美しくは交わらない。
隣り合う音は、いつもそうだ。
ソとラだって。
でも、きっと、音階が美しく和音になる、ドミソドだけの鍵盤だけだと、きっと綺麗で長調な音楽にはなるけど、おもしろくないと思う。
ドとミの間にレがあるから、メロディーがつながる。
長調と短調があるから転調が生まれる。表現の幅が広がる。
ドからドまでの、黒鍵も含めた限りない音の中で、全部が必要音になっているのだと感じる。
なんて。
1オクターブは全ての表現で、雨にも土にもなれる気がした。
ただ、鍵盤を見ていたら、距離感とか、関係とか、そういうのも考えていた。
必要のない音は、意味のない冷たい言葉だけなのかも知れない。
あぁ。寒すぎて寒すぎて沖縄に行きたくなってしまった。
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