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下関店
月と太陽
投稿日:2013/1/15
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ふたつの携帯電話の待ち受け画面。
ひとつは、月。
ひとつは、太陽。
元旦、同じ時間に見た、月と太陽。
初日の出を眺めている東の空をふりかえると、
西の空には12月31日からずっといた月がまだそこにいた。
すごいな、月は。
ずっとそこにいたのに、あがってくる太陽をみんなが見て初日の出だって喜んでいるのに。
この月だって、初月なのに。
そうやって、だんだん明るくなって、静かに月は沈んでいった。
そして、初夢だって、初売りだって、毎日が初めてではなく、当たり前のように時間も月も太陽も繰り返す日が始まっていた。
でも、時々立ち止まる。空を見る。
昼は太陽を見て、夜は月を眺める。
太陽は毎日のぼる。
たまに、雲に隠れたり、雨が降ったりするけど、毎日朝がきたらのぼる。
月も毎日のぼる。
隠れてしまって姿はいつも変わるけど、毎日毎日夜にいる。
別々にいる時間は長くて、一緒にいる時間は限りなく少ないようで、でもお互い、いつだって毎日休まず存在している。
毎日朝が来て、毎日夜が来る。
すごいことだと見上げてしまう。
あたりまえのようなことに。
きれいだって、大切やって、日々も、景色にも、思えること。
あたりまえの中に、すごいタイミングがあることに。
出会いだと思えること。
月と太陽が、おんなじようにそこに居たんだって。
ふたつの携帯の画面が嬉しくて、社長に見せた。
方角は違うけど、一緒にいる。
毎日ではないけれど、そんなまんまるなふたつの存在を同じタイミングで見れてわたしは嬉しかった。
あなたは、おとなとこどもを行ったりきたりしているみたいだ、そう言って社長は笑った。
なんで笑われているのか、分からなかった。
きれいだって思うのはなぜでしょう?
それは、生きているからだ。
今、ふと読んだ本にあった。
1月1日のはじまったばかりの空を見て。一緒にいる月と太陽を見て。
きれいだって思った。ただ、嬉しかった。
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