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下関店
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Missing You

投稿日:2012/10/11

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欠落したものを埋めるために、人は写真を撮り、

失われてゆくものを残そうとするのだろうか。

 

 

長島有里枝、野村佐紀子、鷹野隆大 写真展  ディレクション児島やよい

説明 一部抜粋

 

 

腕時計を無くした。もう2ヶ月が経った。

それでもやっていけることに気づく。

財布はずっと無くしたままだ。

それでも、別に、特に変わらず毎日は過ぎる。

なくなったら困るものはいらない。

そこまでして、欲しい物は、ない。

そうやって、物に対しての価値観を、もしかしたら人に対しても抱いてしまっている部分があるのかもしれない。

依存とか、幻滅とか、嫉妬とか、信頼とか、そういうのが、本当の意味ではよく分からない。

どうなったとしても。

しょうがないことばかりだ。どうしようもないことばかりだ。

そんな一線をどこかで引いて、それなりに、どうだとしてもいい、そう思っていたかもしれない。

でも、そういう訳でもない、そう考え直す。

なくなる、そのことが本当はとても苦手だ。

 

 

視線の先の、カメラの向こうに、何を想っていたのか。

残されたプリントに残る、感情。

その場の空気を感じる。

そこには、カメラという存在さえないように、まっすぐに突き刺さる視線があった。

寂しさ。愛しさ。

髪の毛も、瞳も、肌も、その人を構成する、何もかもを愛しいと思ったことがあった。

言葉には出せない、だから、写真を撮っていた。そんなことを思い出していた。

 

なまぬるい、体温のある、写真だった。

残す、ということ。

それ以上の時、写真さえも残したくない時も、ある。

 

Missing You 三人展 渋谷ヒカリエ8

 

 

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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