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下関店
Cteam Sep「関係」
投稿日:2012/10/8
663 0
seijo*家族写真
Iso 640
Ss 100
F値 4.6
「人を見ること」「形を見ること」
ひとりの撮影ではなく、家族写真となると構成要素としては「複数の人」の適切な配置とシャッターチャンスをタイミングよくさらに確実に狙う部分が必要となってきます。
どの部分をどう撮るか、観察・考察することが大切だと考えます。
お父さんの形、お母さんの形、そして年齢で変わってくるこどもたちの形、そして動きや気持ちを1枚で成立させるようにすること。
その成立におけるプロセスとしては、形を考え実現への段階を踏むこと、たとえばこの場合は、このご家族の形作りに際してまず、1本の軸としてお父さんとお兄ちゃんが座れる横長のスツールを用意したと思います。
①体格のいいお父さんが家族のベースとなり、その手前にお兄ちゃんを座らせる。
②寄り添うようにお母さんを床に座らせ、まだ小さい弟くんが安心できるよう、お母さんのお膝に座らせる。
③全体の形のバランスを考え、お母さんの足を流すこと、よりひとつの形としてまとまるようにお父さんの手やお母さんの頭の位置などを調節し家族を密着させること。
この1本の柱を中心に、高低感、そして左右のバランスを整え、形がまとまったところで、カメラマンとコーディネーターがひとつとなり、よりよい表情のタイミングを引き出し撮影に至ったのではないでしょうか。
お父さんとお母さんのグリーンの洋服のポイントに合わせ、お子様にも同系色、そして緑色と相性の良い赤色もさし色となり、とても爽やかで元気なイメージに仕上がっていると思います。
この③段階のプロセスが、いい流れで構築されない場合、とても不安定でまとまりのない形になってしまうかもしれませんが、しっかりと成城店ではこの1Fホワイトの部分で家族写真を主に撮影しているにあたり、「形」としての美しさへの認識、そして家族のタイミングを引き出すことが定着していると思います。
その理由においては、常に形を意識し、反復して家族の形を捉えること、その過程があってこそではないでしょうか。
不安定な部分があれば気づき、すぐに調節できる。
どうすれば、よりよい形にできるかを知っている。
それは、人を見て、形を見ること、気づけることができること、動かすことができることが条件となってきます。
美しく、家族の形を残すこと。
真っ白なキャンバスではごまかすことはできません。
反対に言えば、これほど家族の形を美しく表現できるのも、余計なものは何一つない白いキャンバスであるからこそだと言えるのではないでしょうか。
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