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下関店
Cチーム主題 仕事は楽しいかね?
投稿日:2012/9/5
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仕事は楽しいかね?
主題:今、あなたがしている仕事、やりがいはありますか?楽しんで働いていますか?
暑い暑い夏の終わり。茨城まで窓を全開にした車で行って、みんなで5年後の話をした。
5年後。
結婚して、こどもがいて、そんな想像はまだはっきりとはできなくて、
それでもきっとその頃も写真を撮っているんだろうという想像のほうが上回っていた。
5年前は今の仕事をしているなんて想像していなかった。
仕事は楽しいかね?
もし、こんなことを突然聞かれたとしたら、色んなことを考えるまでもなく、(実際は複雑なことはたくさんあるけれど)
今わたしにとってはこれ以上に楽しい仕事はない、そう答えるだろう。
将来、仕事をして生きてゆくということにおいて、ずっと、やりがいのある自分の力を活かした仕事をしようという欲は昔からあった。そんな欲が出せるのも、仕事を選べるというのも、とても贅沢なことなのだとは思うのだが、その分自分がいる環境の中で強く思い行動しようという意志があってこそだったと思う。
その中で、こどもに携わることがしたいと思っていた反面、表現者としての挑戦もしたいと思い、こどもたちに将来自分がやっていたことを伝えるのなら、一度くらいは何か挑戦してよかったにしろだめだったにしろ経験がしたいと写真をすることに決めて就職先として関東を選んだ。
東京駅の文字を見るたびに、日本の社会を動かしているのはここなのか、なんてよく分からないまま思いながら、全国に展開していく広告の世界を通して、でっかいビルなんかに張り出され世間様に見てもらって認められる写真を撮って、でかい経済効果にも貢献できるような、そして自分もその稼いだお金で世の中を動かしたいと、よくもまぁ、昔は(今ではなぜだか)思っていた。
しかし実際には、自分の身を通して感じた世界に、わたしはずっと耐えきれるのだろうと考えたとき、大きな仕事をして世の中に関わるというよりも、もっとそばで喜ぶ顔が見れる仕事がしたいと思うようになった。
そういう心境の変化の中で、小さな小さなスタジオをいくつも探しながら、たまたま全く知らないこの場所に行き着いた。
この場所にいることで、感じることが驚くほどにある。
人と人とが出会い、結ばれ、それは幸せそうに笑うんだっていうこと。
母親のおなかの中に命が宿るということ。
誕生した命。愛情の中で育つこどもたち。
日々成長する姿。ひとつひとつの生きている姿。
見守る大人たち。
家族というもの。
きっと、家族が何よりも大切な力になっているんじゃないか、っていう確信。
写真館として、何が残せるだろう?何を伝えていくのだろう?ということ。
写真には何ができるのだろう?という可能性。
もしかしたら、家族がいることで悩みをもっている人もいるのかもしれない。
愛情を感じられずに過ごすこどもたちもいるかもしれない。
そういう人もいるのかもしれないけれど、
今、ここにいることで、ここに来てくれる人に最大限、伝えたいこと、伝えられること、残して行くことを通して、出会えた人をつないでいくこと。
ここにいることで、何かに気づいていくこと、気づかせていくこと。
少しずつ、少しずつ。
少しずつでも、力になれればと思うし、そしてなによりも、
成長していくこどもたちの姿を通して、同じ時間私も確実に生きているのだと感じ力になっている。
わたしは同じ時間どう過ごしてきたか?何を努力したのか?成長した部分はあるか?
それは、写真としての結果物を通しても感じられることがあるし、出会った人との関係で感じることもある。
つながっていくこと、それがわたしの生きていく理由にさえなっているような気がする。
頼り、頼られ、自然と互いにありがとうという感情が生まれてくる。
写真が好きで、こどもたちが好きで、感じることがとてつもなく多いこの場所で仕事ができるということが、わたしにとっては最大級の楽しみであり喜びだと感じている。
と同時に、自分の携わる仕事が直接人に近いということに関しては、同じくらいのプレッシャーも怖さも感じる部分はあるのだが、それも、自分の行い次第だと感じている。
何事も表裏一体で、いいこともわるいことも、全て自分にとって不可欠なことであり、どう受け入れ進んで行くか。
楽しくないと感じてしまうのはいつも、うまくいかない時で、結局これも自分の問題だ。
どうにかしたい問題があっても、うまく伝えられない、うまく拾い集められない、何もすすまない、むしろ状況が悪くなっていく。
という悪循環に陥ってしまうこともあるが、それも、その状況をどう冷静に分析し、解決方法を考え、打破するか、四六時中考えられ、くじけずにいられるということは結局、仕事が好きで諦めきれないという気持ちがあるということだと思う。
なにかのスタッフであれ、レジ打ちであれ、清掃員であれ、どんな仕事をしても自分はどこかに楽しみを見出せると思う。というのも、楽しめるところが少しでもなければ何も動けない究極のめんどくさがりやだからだ。
単純作業の中でも、どう仕事をやろうか、どうやったら仕事がうまくできるか、そこに楽しみを見出すだろうし、接客だったらどう喜んでもらえるかを考えるだろうし、絶対にどんな仕事であってもただの労働だとは思わない働き方を見つけていくと思う。
でも今は、自分のやりたかったことが通じている仕事にありつけた。
こどもたちの味方になること。
おとなの力になること。
まちを見守っていくこと。
そしてまた、新しく経営や社会の仕組みなどの全体を通しての仕事を行う部分を通しながら最近はまたこの世の中のおもしろみを感じている。
まだまだやりたいことがあって欲求不満になることもあるので調整•挑戦していきたいと思っている。
写真館の存在と写真の可能性という部分においての証明が、難しく困難でありながらとても楽しいと感じさせてくれる仕事だ。
最後に。
本気の人間がそばにいてくれることがなによりも自分のモチベーションのひとつとなっている。
ライフスタジオのスタッフ、湘南店のスタッフ。異業種の仕事人たち。
同じ日は二度となくて、出来る限りのことをやろうとする姿、ただの仕事をしていない姿、プロとしての意識、プライドのぶつかりあい。
ただなんとなくでは絶対にやれない仕事だからこそ、生み出せるもの、個人の力、チームとしての価値。素直に魅力的だと思える人がいる。
価値の確信。人間。持続的に望めるもの。
改めて仕事に関していつも同じことを言っていると感じた。
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