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下関店
Cチーム 8月写真分析「関係」
投稿日:2012/8/31
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全体会議Cteam 写真分析「家族」
写真館は「写真」である、という話をよくします。
わたしたちは写真を通してこの仕事をしているので、それは当然であり、とても大切なことです。
ただ写真を撮って終わるといった空間ではなく、お客様とコミュニケーションをとりながら、イメージし、その場にいるすべての人々お互いの意思疎通を通し、思い出を作りながら切りとってゆく時間であるということも大切に思うことであり、写真だけが全てという訳ではないですが、
それでもやはり残るものは写真であり、その写真についてよりよく理解し追求しながらライフスタジオとしての写真を残してゆければと思っています。
どれだけ写真について考えたか、どれだけ写真で適応できたか、どれだけの変化がおこるのか、驚くほどに写真というのは全ての証明となりえます。
全体会議Cチームにおいてもやはり、「写真」に集中してゆくということがまとまり、ではどのように日常、撮影、会議を行っていくかを考えました。
カメラマンとコーディネーターの区分ではなく、ひとりひとりが写真館というフィールドを選んだ人であるという土台のもと、写真に現れるライフスタジオのmindに沿ったそれぞれのスタッフたちが「写真」「空間」「関係」というカテゴリーグループに別れひとつの分野に集中しながら、共通した写真の分析を通して写真にまつわる構成要素を考えに考え、その考えを活かしながらまた撮影に反映させていくことを目的としました。
お互いに、わたしたちひとりひとりがどのように写真を捉え考え、写真を作り出し、残し続けて行くかが明確にしつつ、会議当日はさらにどのような写真を準備し集まるのかとても楽しみなところです。
ここにいるからこそ、継続して想い向かってゆけるものが写真。
写真の魅力を通して必要とされる写真館で在り続ける為にまず、Cチーム全体でやってゆきたいと思います。
*8月 共通写真分析 名古屋店での1枚*
わたしが今回選んだのは、「関係」カテゴリーの家族写真です。
なかなか名古屋店の撮影を実際に見るということができないのですが、amebloやフォトジェニックであがっている名古屋店の写真は美しさと暖かさがバランスよく現れているという印象が残ります。
名古屋店独自の撮影教育などの表れだと思いますが、計算されたフレーミング、光、ポージングと瞬間が家族写真においても受け取れるものだと感じています。
フレーミング
横位置写真を活かした広さの強調、広角ではなく望遠でのレンズの効果がフレームの中に安定した家族の姿を配置し、上下の余白のバランスや右半分に家族を位置づけることでさらにまとまっています。
また、色鮮やかなご家族の服の色味と、左に入ってくる植物の色も意図したものなのではないでしょうか。
とても整理•計算されていて見ていてご家族の形に集中できます。
光
光と、空間を見て「ここだ!」という撮影pointを選ぶというのが写真を撮る時に優先的に考える点です。
この空間では、ここが一番シンプルに、光もよく家族の形を表現できる場所だったのではないでしょうか。
左の窓からのメイン光源とバックライトの融合が幅広い半逆光を作り出し、家族の輪郭をより際立たせています。
また、人物の露出を合わせるために、フロントからも何かしらの光源またはレフ版で光を回しているのではないかと予測しますが、シャッタースピードで調整している部分もあるかもしれません。全体的に広い空間全体が明るく、柔らかい印象のライティングとなっている。
ポージング
「形だけではなくあたたかみが残るつながり」
形だけにとらわれてしまうと、形だけに目がいってしまったり、ぎこちなさを感じてしまう部分もありますが、これは4人の形の中でひとりひとりがつながる形となっており、
形作られてはいるのですがどことなく一緒にいて安心していられる、というポージングなのではないでしょうか。
お父さんとお兄ちゃん。
お母さんとお兄ちゃん。
お父さんと妹ちゃん。
接点、接点、接点。それによって一つの形としてつながっており、4人が一つに見える「家族写真」であると言えます。
お兄ちゃんの一段底上げして出した足にまでお母さんが手を添えるといった、細かい部分までが指定されているのにも関わらず、自然な仕上がりになっているのは、なによりも完成された一体感があるからこそだと思います。
(お父さんとお揃いのおにいちゃんのメガネのアクセントもいいですね!)
瞬間
家族全員がカメラに対して穏やかに微笑んで、空間の中での光の柔らかさ、ポーズの一体感とマッチしています。
穏やかな家族の姿。
シャッターを切る瞬間までも、そのご家族そのものを引き出すための最後のアクションがかかってきます。
どんな声かけがあったのでしょうか?妄想はつきません。
それにしても、1枚の写真の中に落ち着きもあり平和で癒されます。
写真の魅力は一体どこにあるのでしょうか?
そう考えた時、この写真が、今の家族の姿になる。
この場所があるからこそ撮れる写真がある。というのが、ご家族写真の醍醐味のように感じます。
「今」ここにいる証。しあわせの証。
「家族写真を残しませんか?」
そんなメッセージが左側に入ってもいいなぁとこの4人家族写真を分析しながら思いました。
シャッタースピード 1/64s
F値 f/5.7
iso 800
焦点距離 75mm
photo by nagoya
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