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下関店
涙の理由
投稿日:2012/8/22
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きっと、この仕事をしていなければ感じなかったことは多いと思う。
今では、このタイミングでこの仕事をしていなかったら、ということさえ想像が出来ないくらいに大切な仕事だ。
人の感情に触れる、ということ。切実な想いを感じる。
今日の写真にたどり着くまでの時間と想い。
こどもたちの姿を見て、涙するお母さんの姿に、喜びだけではない今までの様々な不安や心配や、それ以上に強く思う愛する気持ち。
涙するお父さんの、責任や、やっぱり強い愛情。
こどもたちは、楽しい時間を思い出して、終わるのが嫌だと言わんばかりに写真を見ていたら後半に泣きだす。。。かわいい泣き顔をよく見かける。
写真の可能性は形だけではない。
感情を呼び起こす、感情を確かめる。
大切な人との時間を共に過ごすことによって、わたしも大切なことをいつも考えさせられる。
この前も、ひとりの男の子の涙を見て考えることになった。
男の子はもう小学生で、撮影が始まる前から撮影したくない、と言ってはひっこんでいた。
妹ちゃんから徐々に撮影を始めて、兄弟写真や家族写真を、少しずつ、嫌にならない程度の時間でさくさく撮影していきながら、
ちょっと慣れていったところでまた兄弟写真にチャレンジしつつ、ソロも少しだけ撮影した。
時間の経過とともに、嫌々な顔がちょっとだけ楽しんでくれているように見えた。
無理させてなかったかな、嫌なままで終わらなかったかなと思いつつ、写真をまとめていった。
最後の写真を見る時間は一緒にいられなかったけど、帰り際に目をまっかにしたお兄ちゃんの姿を見た。
写真を見て声をあげて泣いていた、ってmifaちゃんから聞いて、わたしもじんわりなってしまった。
嫌々ながらも、お母さんとふたりで並んだ時のちょっと照れた中に嬉しそうな顔を思い出した。
きっと妹が生まれてから、お兄ちゃんとして我慢したり甘えられなかったりもしてきたはずで。
小学生になってみんなで一緒のことをやるのはもう嫌だなんて態度をするけど、本当は彼の大切な時間になったのかなと思う。
久しぶりに撮った家族写真も家族が大好きなんだなって感じてくれたかなぁと。
大切に想う、想われる。そういう時間の中で写真を残していくこと。
不思議な場所だ。
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