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下関店
2012 夏
投稿日:2012/7/15
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わたしが写真を撮りはじめたきっかけは、単純に好きな人との時間を残したいという気持ちからだった。
ここには、好きが、大好きが集まっている。
好きな人の、好きな人との写真を残せる仕事は、とても嬉しく思うと同時に、いつも最大限のプレッシャーも感じることだった。
趣味ではなく、仕事とする覚悟。
その中で生きていくということ。
わたしは、仕事として写真を続けていきたいと思っている。
いつも、最大限にプレッシャーを感じながら。
湘南店での日々も、ようやく1年を越した。
1年前。
OPENの日にひまわりを送ってくださったお客様から、今年も7月7日のOPENに合わせてひまわりが届いた。
応援しています。そのメッセージに、自分の感情が押しつぶされそうなくらいの嬉しさと、そして、反省が押し寄せた。
わたしがやってきたことは、どうだったか?
それはお客様に対しても、そしてここにいるスタッフに対しても、、、自問自答をする。
もっと多く。そういう気持ちと、もっと少なく。そういう気持ち。
それでも、応援してくれる人がいるなら、迷いながらも続けていこうと思った。
ここで過ごす夏はもう4回目になっていた。
休日の朝。
段ボールの中身をすべて出して、昔のネガを整理した。
隅にある、2005という数字。もうだいぶ昔の話のようになっていた。
あの頃のネガが必要なんだ、って、わたしも忘れていた写真のネガが欲しいという依頼。
ネガを透かして探していきながら、わたしがやってきたことを直視した。
ネガボックスには、1枚1枚を大切に、という文字と、お金を大切に、という文字。
本当に、お金がなかった、、、そんな学生時代。
撮りたいものはそんなになくて、本当に写真がしたいのか疑ってしまうことばかりだった。
なんのために写真を撮るのか、そう思えたのは、2005年よりも、今の方が強く思うが、
それでも今につながっている。
ネガに記した赤いチェックの数々。まだ残っている匂い。
今までのネガを、宝物だね、って言ってくれた人。あぁ、そっか、ってまた思った。
残っているネガは、自分にとって今につながった宝物。
今、撮っているものも宝物になる。
ネガが欲しいといった人も、よく写真を残しておいて、そしてまたひっぱりだしたものだ。
わたしもまた必死で過去をひっぱりだしたのだけど。
なんかちょっと、切なくもなってしまった。
写真というのは、本当に、、、時間を、想いを、思い出させるものだった。
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