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下関店
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食べることは生きること

投稿日:2012/6/22

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伝えたいこと、残したいこと。
 
手がけた野菜を、そこに存在する生きとし生けるものを、
ここで生きる人を、自然を伝えたい、そう言った眼差しは、
たった2時間ほどしか対面していないのに、ずっと残っている。
食べ物を作る、自然に、丁寧に、そういった「こだわり」を感じた。
野菜をつくる生産者として、そして父親として、生き様を伝えること。
伝えたいことを伝えたいと思った。
そんな出会いの後、いつものように本屋に立ち寄り、
平積みの本を物色していく。
 
文字よりも先に、写真が視界に入ってくる。
小さなおんなのこが手のひらの上に豆腐を置き、包丁で切ろうとしている。
「はなちゃんのみそ汁」
タイトルだけ見て、内容も分からずにページをめくる。
なぜ、みそ汁を作っているのだろうか。
 
最初の2ページで全てを悟った。
おんなのこがこれからも生きていくために。
残してくれたこと、伝えてくれたこと。
おんなのこのお母さんの生き様の本だった。
 
帰って、すべてを読んだ。
8年間の闘病。
結婚、出産、育児、その過程の中での感情を一気に感じた。
 
約束。存在。お母さんの想い。
「健康で幸せだったら、それで満足です。」
本の中にあった言葉は、いつだか、また違うお母さんも言っていた言葉。
自分がいなくなっても、きちんと生きてゆけるように。
そう願った以上に、もっと一緒に生きたいという諦めなかった姿。
強い、強い、生き様。
 
本当に大切なこと。
伝えられているだろうか。残していけるだろうか。
 
生きるということ。
食べるということ。
健康的に、生活をするということ。
 
それをどれだけできているだろうかと、考えた。
 
時間はあるとは思っていない。
時間意識。それが自分の基準のひとつでもある。
動けるときに動いて、会える時に会って、
そう思って、寝る間も惜しんで、食べるものも惜しんで、いつのまにか自分自身に対して雑に生きてしまっていたかもしれない。
 
生きている間、生きる。
 
人の暮らし。営み。
本当に大切なこと。
大切な人と、今、そしてこれからも、生きていくということ。守るということ。
そういうことを、最近ずっと考えている。
 
 

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