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下関店
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投稿日:2012/6/7
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カメラ持ち歩きよんの?
昔の同級生に驚かれた。
彼もまた、写真を仕事として生きている。
んー今回は。
撮りたいものがないから、持ち歩いてみてるだけ。
そんな矛盾した言葉を言って、彼にカメラを手渡した。
実際はもう、ずいぶんカメラを持ち歩くことはなくなった。
デジタルに慣れたその手は、レバーをずらすことを忘れていた。
シャッターが切れず、むずがゆい顔をする。
確かめた後、ゆっくり、シャッターを切った。
たまには、いいね。そう言って3枚撮っていった。
なんでそんなに自分を追い込むと?
ただ、フィルムの感度を100のものを使っている(モノクロで)と言ったら、そう言われた。
(特に深刻な話ではない。)
天気がずっと悪かった。
こんな雨の日はなかなかないよ、彼女はこの街に来てから6ヶ月、はじめて傘を買った。
カメラはあったけど、写真は撮らなかった。
というか、撮れなかった。
撮れんかったら、撮れんでいい。
そういうもんでいい。
どうにもならない状況なら、それでいい。
本当に撮りたかったら、バルブで撮ればいい。
たとえ、ピントが合ってなかろうが、ぶれてようが、撮りたかった気持ちは残る。
Across 100 モノクロフィルム
400よりも800よりも、諦めがつくから好きだ。
本当に撮りたいものは、カメラでは撮れないこともある。
一緒にいる時間に、カメラをずっと触っているのはなんだかもったいない気がする。
ちょっとした時間。カメラを渡してみる。
こんなちっちゃかったっけ。でも、重いね。
そう言って1枚撮っていった。
シャッター音がいいね、彼女はそう言って懐かしんでいた。
10days 多分、本当は1ヶ月以上。カメラに入ってたフィルム。
ようやく今日、36枚を巻き取った。
写真なのか。何なのか。色々考えた。
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