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下関店
boy*
投稿日:2012/5/31
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いつも写真の話をしている気がする。
いつも写真が気になる。
写真っていうのは。分かるようで分からない。
「まだ、写真をしているのか?」
久しぶりに、前スタジオに行く機会があり、そのスタジオの社長と写真の話をした。
社長は、ずっと広告業界でものすごい仕事をしてきた人らしいのだが、わたしは、カメラマンではなく社長としての姿しか知らないから、
どんな写真を撮ってきたのか、今はもう写真を撮らないのか、よく話をしてきた。
社長は、もう、写真はあまり撮らないのだと言っていた。
写真を撮るなら、写真が撮りたいのだと、それだったらフィルムがいいんだと、そう言って、
アナログからデジタルになって、後から修正などどうでもなるという気持ちがあるから、1枚としての、そこに向かって行く
集中や熱、想像や想いが、写真は写真でも、最近は変わってきたんじゃないかと話をしてくれた。
それでも、「表情だけは、どうすることもできないから」そう言って、表情の重要性を指摘した。
その後、こどもの写真も撮ったことがあるけれど、
こどもそのもの自体が純粋であるし、ごまかしであっても笑顔が出るから撮影をするのは簡単だ、そう社長が話した。
わたしがだまっているはずがなかった。
自分のこどもを撮影しているわけではない。
広告の写真として、商品や利益のためにこどもを撮影しているわけではない。
ただ、撮るのは難しいことではないと思うかもしれないし、そう言ってしまうのも、実際ここで撮影をしなければそう思うのも仕方がないかとも思った。
それでも、こどもとしてではなく、人として、向かい合い、写真を撮ることとして。
この子のために、家族のために、何を残すのか?そういうことまで考えた時、それは単に写真を撮るだけのことではなく、
難しさの中で、探していき、たどり着くものもあるのだと、そんな反抗をした。
簡単なんかではない。
だったら社長は、この写真が撮れますか?
わたしが向きあうこと。
この子がこの子になってきたまでの、成長、思考、形、雰囲気、バックグラウンド。
向き合い、見つめかえしてくれる表情。
わたしだからこそ撮れるもの。簡単には撮れないけど、撮りたいと思うもの。
もっと探していきたいと思う。
社長からのお題は続く。
おとなを、こどものような表情で撮りなさい。
いつ社長を撮りに行こうか。もっと修行してから戦いに行こうと思った。
shonan photo by kawano codi by chie
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