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下関店
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kids*feeling

投稿日:2011/11/30

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「なにこれ?」

 

写真を流しながらこの1枚で止まり、ウンジョンさんが言った。

横目で、わたしは笑った。

それが欲しいと思っていた。


視覚で捉える世界以外にも、カメラは捉えられる。

イメージさせない世界を、少しだけまぎれこませたかった。

その場にいた人間には決してイメージできなかっただろう。

自然光が入る明るい明るい部屋で。

露出を適正に合わせれば、そのまま明るくかわいらしい3歳の男の子が存在するはずだった、その写真に、

なにかもっと、

そう感じながら、

露出の絞りを絞りに絞ってアンダーを狙っていくと、そこには自然光の残る窓と表情さえうかがえないアンダーな被写体が残った。

イメージさせない、可愛らしさよりもそれを超えたイメージが欲しかった。

明暗、そのバランスさえあれば写真は成立すると思う。

この写真が75cut全てに適用されるとは思わない。

ただ、目の前の世界だけを受け入れるだけでなく、もっと選択肢があってもいいのだと感じていた。

「ライフスタジオの写真は、だいたいがオーバー気味で明るい」

と、言われたことがあった。

正直、悔しかった。

ただ、それだけじゃないと思ったし、

でもやはりこどもの可愛らしさを求めるがゆえに明るさを求めることはよくあることだった。

暗い場所で感度をあげ、表情を明確におさえようと明るくするのに、あえて暗くしないのはなぜだろうか?

イメージではない?求められてない?

でも、なにかとらわれていないか?

存在感を感じられれば、もっと表現は広がっていくものなのに。

そう思っていた。

流れの中に、存在感を。


「なにこれ?」

 

その言葉が、うれしかった。

疑いでも否定でもなく、少し戸惑いを感じせながらも納得してもらえたような言葉。

窓際に近づいていった男の子がいた。彼は確実に成長していた。

どうしようか?

 

結局、feelingがわたしを動かす。

 

gallery photo by kawano assitant by eunjeong

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人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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