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下関店
1023
投稿日:2011/10/23
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朝が好き。
知ってはいたけど最近、また朝という漢字を改めて教えてもらった。
十月十日。
ひとは、母親のお腹で長い間育まれ、そして生まれてくる。
まぶしい朝日を受けるように、
お腹から出てきた時はまぶしいのかなぁ、なんて。
毎朝カーテンの隙間から入る光を感じながら空を眺める。
人は毎日、うまれているらしい。
*
行き先も知らないバスに乗って、
海に行こうとした。
バスは、住宅地に向かってそのまま終点になった。
一緒に笑ってくれる人がいた。
往復して。
もう一回、バスに乗った。
誰もいない海に着いた。
一緒に笑ってくれる人がいた。
いつも思い出すのは、
遠くを見てる顔と、
丸い目をなくして笑う顔。
一年は早くすぎる。
初詣で大吉をひいて喜んでいた、
花見をして見上げた空のクレーン車を恐れた、
朝まで海を眺めた。
おとなげない花火を楽しんだ。
お守りをくれた。
よく、一緒にいた。
よく、話をした。
彼女の言葉も、写真も、
記憶も、いつも驚く。
覚えていてくれている。
そこに写真は残っていなくても、
それでも、彼女は覚えてくれているしわたしは顔を覚えている。
同じ記憶を持っていられることをしあわせに感じる。
一緒に笑って、
一緒に眉間にしわを寄せていた。
いてくれて、よかった。
名前の理由が分かる気がする人。
雨上がりの朝。
虹がかかればいいのになーっと思いながら今日1日空を見上げた。
1日も早く過ぎて、あっという間に夕暮れになった。
時間の流れは、誰にだって同じだ。
想っていると遠くの空で、花火があがった。
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