気がつけば、太陽の下にいる。 「ひなたが好き？」 って、言われれば、そうやなぁって思った。 太陽の下で確実に熱を感じながら目をつぶって。 目をつぶっても明るいその場所を、いつも選んでしまっている。 夜になれば、なるべく暗い場所を選ぶ。 でっかい木の下で、 考えを巡らせながら空を見上げる。 いつも、自分だけの場所を探す。 夜の暗さもすごく落ち着くから、好きだ。 海が好き。 「なんで？」って言われたら、「なんでも。」 好きとか嫌いとかの話をした。 やっぱり考えても、 わたしは人に対して好きも嫌いもあんまりない。 本当に、好きか、 本当に、嫌いか、 自分で納得のいく理由がなければ、そこまでに達さない。 自分と考え方が違ったり、 苦手な態度をとられたりしてしまっても、 なにがその人をそうしたのか、興味が湧く。 だから、すぐに 嫌い、なんてなれない。 でも最近、好きやなぁって感覚は分かるようになった。 って、そんな話も、人それぞれなんやなぁ、、、とデニーズで語る。 • そんな話をまたまた、ふたりでした。 話をするにはサシがいい。 話をしないと分からない。 伝えようとしないと、伝わらない。 • 帰ってきたらポストに封筒が入っていた。 中には、１枚の写真。 そこには自分がいた。 初めて降りた駅で、 あわてて買った誕生日プレゼントを持って、振り向いたぎこちない顔。 こんな瞬間を撮っていたんだ、 と彼女の写真に自分がいることが照れくさくもあり、嬉しかった。 彼女の写真には、彼女がいる。 写真もプリントも言葉も温度があって落ち着く。 落ち着く、っていうのも、 好きの理由になると思った。 20110126 写真の裏に、日付を書いた。