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下関店
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はち

投稿日:2011/6/20

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アルファードに、誰か近づいてきた。 誰かって、あとは彼女しかいないはずなんだけど、誰か分からなかった。 記憶にあった彼女はけっこう髪が長かったはずなのに、 アルファードに乗り込んできたのはバッサリショートカットの、八山日菜だった。 アルファードは、石巻に向かった。 車内は、そんなに会話もなかった。 深夜ということもあったけど、なんだか初めての顔ぶれで、何を話していいのかも分からなかった。 雪の積もった石巻についてから、はちとずっと一緒に過ごした。 一緒に、 経験したことのない東北の風に吹かれながら、歯を磨いた。 見たことのない景色を見た。 泥まみれになって一輪車でヘドロを運んだ。 ガスコンロでするめをあぶったり、ベーグルをあぶったり、 とにかく色んなものをあぶって、 夜はせまっこいテントの中でふたり、一瞬で眠りに落ちた。 水道もガスもない生活で、3日目に役所の水道でシャンプーをした。 本気で頭がかき氷になったんじゃないかと思うくらいの冷たさで、 みんなでヒーヒーなって笑った。 「ショートカットにしたのって、この為?」 って、聞いたら 「当たり前じゃないですか!」 って、スパっと言った。 わたしは、覚悟のショートカットのはちが好きだ。 彼女に似合っているその髪型は、彼女そのものだ。 はちは、強い。 わたしはそう感じている。 彼女は彼女で、彼女なりの考えがあり、意志がある。 それをただ、言葉としてうまく伝えきれなくて、もどかしくて、 どうしようもなくなることもあるんじゃないかと思う。 それを彼女自身は、弱さだと感じているのかも知れない。 人の目を気にしてしまうのは、しょうがない。 長女やもん。 失敗を恐れるのも、しょうがない。 長女やもん。 と、わたしはわたしに置きかえて考えた。 違ったらごめん、はち。 でも、彼女は1年でずいぶんと変わった。 言葉が、彼女の言葉になったな、って感じるようになった。 必要以上に語らないはちの中には、はちだけの思いがあるはずだ。 無言のはちを見ているのも、けっこう好きだ。 何考えてんだろ、ってわたしも無言で考える。 別に、言葉じゃなくても。 なんでもいい。 写真でもいい。 なんでもいい。 これから、はちの何かが出てくるのが何気に楽しみでしょうがない。 なんか絶対出てくるはずだ。 ゆっくりでいいからさ、はちらしく。 はちの、2011年の計画を改めて読んだ。 「頼れる存在になること」 はちに必要なのは、自信。 思いっきり人に頼って、またいつかその頼った部分を返していけばいいんじゃないかなぁ。 計画の中で書いていたことは、具体的そうで抽象的でそこがはちらしいなーと思ってみたり。 ライフスクール、写真、自分の存在。 今やっていることが、つながってますね。 「自分を知ること」 それはすごくくたびれるし、怖い。 けど、自分でも、誰かにも少しずつ認められるようになれば、また悩みながらも進んで行く力になると思います。 はちは、はちやし。 岡本太郎とか、シュルレアリスムのあのピンとか、いいよね。 ブログも、はちが出てて、いい。 もし、2011年の目標を書き直すんだったら、 もっと自分にプレッシャーかけたいなら、 より具体的に書いてもいいかもしれない。 ライフスクールの成果をどう表すか、 写真だったら、はちがどんな写真を撮りたいかテーマを具体的に考えて掲げたり、 自分自身で何か企画(業務のやりかたとか、モニターのやり方とか、何でもいいと思うけど)をしてみたり、とかとか。 書いちゃうと、怖いけどね。 出来るかな、、、って。 まぁ、それはみんな同じやから、あたしもがんばります。 2011年、目標に向かうはちを、さりげなく見守っています。 日々の撮影の中で、ボランティアの中で、日常の中で、 すべてがはちの経験となり自信につながっていくと思います。 そのチャンスを大切に、そばにいる人を大切に。 疲れたら、休んでね。(スーパー銭湯とかでね(笑)) 頼りにしてるぜ、はち。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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