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あなただけの 七五三
投稿日:2011/2/5
571 2
ここに、残しておくべきかどうなのか迷ったけれど。
自分が宛てた文章の中に、自分の想いを感じた。
写真のことを考える、 その時にどれくらいその子を想うことができるだろうか?
できることを見つけたり、できるようになっていることを探したり、その子がどんな子なのか?そんな部分を写真に反映できれば、そんな風に思っている。
しかし、いつも聞き分け良く、機嫌もいいというこどもたちだけではない。
こどもは、こどもなのか? 大人の言うことを聞くだけがこどもではない。
言うことが聞ける、わがままを言わない、そんなことがいい子の定義なんてないはずで、様々に何かを考えている意思を持った人間だ。
否定しないこと、 それは私がこどもたちに向き合う時に考えること。
着物をかたくなに着なかった女の子が、1年後再び来てくれた。
あの日、なぜあれほどまでに泣いて嫌がったのか考えても考えても分からなかった。
ただ、嫌だったんだろう。
写真を撮る為に来たなんて、その言葉、こどもたちにはまだ理解しきれない部分があるのだろう。
彼女は彼女の想いがあったに違いない。
着物の撮影は出来なかった。
わたしはずっと後悔していた。
どうすればよかったのか。。
けれど、その後。
着物が着れなかったんだ、と彼女もずっと悔しがっていたと、お母さんから聞いた。
そんな思いにさせてたなんて知らずにごめんね、と思う私の目の前で、この場所で、彼女は笑っていた。
こんなスタイルがあってもいいのだと、思った。
それぞれの姿で。 着物は、どうしても制限されてくる、制限もしてしまう時もある。
「着物だから」その部分も大切に思うが、本当に大切な部分を見失わないようにしたい。
後に、お母さんに宛てた文章。
振り返るように書いていた。
「…〈略〉 きっと、子育てって楽しいことだけじゃなくて、めちゃくちゃ大変だと思うんですけど、確実に、こどもたちは成長してるんだなぁってふたりを見てて感じました。
1年前の撮影は、ちーちゃんが着物がいやだと大泣きして着れなくて大変でしたね。
あの時のことを、今でもずっと覚えています。
ちーちゃんに皆がかまっている間、悠太くんは何も言わずに撮影してくれました。
お母さんも着物を着ていたし、わたしもどうしても皆で着物で残してあげたい、着物で兄弟写真を撮ってあげたい、その一心だったように思います。
結局、最後まで泣いて嫌がるちーちゃんに無理はさせられず、あの日は終わり、正直どうすればよかったのかをずっと考えました。
そしてまた、一年後、本当にリベンジに来てくれて、本当に本当に嬉しかったです。
落ち着いて、ちょっと嬉しそうにヘアメイクをする、ちーちゃん。
着物に着替える時、大丈夫かな?って思ったけど、何一つ心配いらなくて、ちーちゃんのこの一年間の成長がすさまじく大きかったんだと思い、泣いてしまいそうなくらい感激しました。
また、この一年、ずっと悔しい思いだったって聞いたのも、心に響きました。
泣いて、抵抗したことも彼女の言葉にならない何かの気持ちだったんですよね。
そんなことを考えながらも、あの日のちーちゃんも、そして成長したちーちゃんも、年を重ねながら感じることが出来ました。
その日その日、目の前にいるこどもたちの姿を認めること。
焦らずに求めすぎずに見守ること。
もっとこどもたちの気持ちを理解しながら寄り添っていきたいと思います。
悠太くんも、前回はおとなしい印象だったのに本当はなかなかやんちゃで、きっと前は我慢させちゃってたんだと思いました。 〈略〉…」
原本の中に、準備のシーンを入れた。
この子の悔しさが、自信に変わっていますように。
撮影を始めようと、わたしがカメラを構えたはじまりの時。
彼女は、カメラをじっと見て堂々とピースサインをした。
ただのピースじゃないって分かった。
「どう!やったでしょ!」 そんな姿に、わたしはまた心打たれるのだった。
自分が宛てた文章の中に、自分の想いを感じた。
写真のことを考える、 その時にどれくらいその子を想うことができるだろうか?
できることを見つけたり、できるようになっていることを探したり、その子がどんな子なのか?そんな部分を写真に反映できれば、そんな風に思っている。
しかし、いつも聞き分け良く、機嫌もいいというこどもたちだけではない。
こどもは、こどもなのか? 大人の言うことを聞くだけがこどもではない。
言うことが聞ける、わがままを言わない、そんなことがいい子の定義なんてないはずで、様々に何かを考えている意思を持った人間だ。
否定しないこと、 それは私がこどもたちに向き合う時に考えること。
着物をかたくなに着なかった女の子が、1年後再び来てくれた。
あの日、なぜあれほどまでに泣いて嫌がったのか考えても考えても分からなかった。
ただ、嫌だったんだろう。
写真を撮る為に来たなんて、その言葉、こどもたちにはまだ理解しきれない部分があるのだろう。
彼女は彼女の想いがあったに違いない。
着物の撮影は出来なかった。
わたしはずっと後悔していた。
どうすればよかったのか。。
けれど、その後。
着物が着れなかったんだ、と彼女もずっと悔しがっていたと、お母さんから聞いた。
そんな思いにさせてたなんて知らずにごめんね、と思う私の目の前で、この場所で、彼女は笑っていた。
こんなスタイルがあってもいいのだと、思った。
それぞれの姿で。 着物は、どうしても制限されてくる、制限もしてしまう時もある。
「着物だから」その部分も大切に思うが、本当に大切な部分を見失わないようにしたい。
後に、お母さんに宛てた文章。
振り返るように書いていた。
「…〈略〉 きっと、子育てって楽しいことだけじゃなくて、めちゃくちゃ大変だと思うんですけど、確実に、こどもたちは成長してるんだなぁってふたりを見てて感じました。
1年前の撮影は、ちーちゃんが着物がいやだと大泣きして着れなくて大変でしたね。
あの時のことを、今でもずっと覚えています。
ちーちゃんに皆がかまっている間、悠太くんは何も言わずに撮影してくれました。
お母さんも着物を着ていたし、わたしもどうしても皆で着物で残してあげたい、着物で兄弟写真を撮ってあげたい、その一心だったように思います。
結局、最後まで泣いて嫌がるちーちゃんに無理はさせられず、あの日は終わり、正直どうすればよかったのかをずっと考えました。
そしてまた、一年後、本当にリベンジに来てくれて、本当に本当に嬉しかったです。
落ち着いて、ちょっと嬉しそうにヘアメイクをする、ちーちゃん。
着物に着替える時、大丈夫かな?って思ったけど、何一つ心配いらなくて、ちーちゃんのこの一年間の成長がすさまじく大きかったんだと思い、泣いてしまいそうなくらい感激しました。
また、この一年、ずっと悔しい思いだったって聞いたのも、心に響きました。
泣いて、抵抗したことも彼女の言葉にならない何かの気持ちだったんですよね。
そんなことを考えながらも、あの日のちーちゃんも、そして成長したちーちゃんも、年を重ねながら感じることが出来ました。
その日その日、目の前にいるこどもたちの姿を認めること。
焦らずに求めすぎずに見守ること。
もっとこどもたちの気持ちを理解しながら寄り添っていきたいと思います。
悠太くんも、前回はおとなしい印象だったのに本当はなかなかやんちゃで、きっと前は我慢させちゃってたんだと思いました。 〈略〉…」
原本の中に、準備のシーンを入れた。
この子の悔しさが、自信に変わっていますように。
撮影を始めようと、わたしがカメラを構えたはじまりの時。
彼女は、カメラをじっと見て堂々とピースサインをした。
ただのピースじゃないって分かった。
「どう!やったでしょ!」 そんな姿に、わたしはまた心打たれるのだった。
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