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大島にて*つづき おっちゃんのはなし
投稿日:2010/9/20
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早朝5時過ぎ。
キャンキャンしている大学生たちでもなく、
魚釣り同好会のおじさまたちでもなく、
予想外の肌寒い島に
ひとり、たたずむアウェイな空気のわたし。
そんなわたしを助けてくれたのはレンタカー屋のおっちゃんでした。
何もない港から、何かありそうな町まで7キロ。。。
歩けるでしょ、と、歩き出したものの半分くらいでめげたわたし。
いや、それよりも、トイレに行きたかったんです。
コンビニなんてないんです、町も起きてないんです。
そこで目に入ったレンタカー屋さんへ!
いちはやくバイクでも借りて町まで行きたい!その思いだけで、とりあえずレンタカー屋さんへ!!
営業時間8:30〜……(しかしまだ6時台)
おもむろに店をのぞくと、中にいたおっちゃんが出てきてくれました。
【バイク1日2700円】の文字に、トイレに行きたかったのも飛んで、
「……これよりもう安いとこありませんか???」
と、朝早くにめちゃくちゃな客。絶対ヤな客。
でも、貧相に見えたのか、かわいそうちっくなオーラが出てたのか。。
「お金ないのー?町まで連れてってやるよ!」
って、まさかのお言葉!
ありがたや〜
なんていい人がいるもんかしらと、大島第一島んちゅに感動。
車の中で、
「なにしに来たのー?」
「いや、特に、何ってわけではないんです」
「…なんかあったの??」
「いや、何もないです、ただ来たかったんです。」
そんな会話の中で、突然おっちゃんに、
「死ぬなよー!!!」
と言われました。
……?
いえいえ、元気です、わたし元気です!!
心配してくれてるんだなぁ。
優しいんだなぁ。
(ほんと何も考えずに来て、心配させちゃってすみません…)
父親と同じくらいの年のおっちゃん。
朝っぱらから、激安の民宿まで連れてってくれて、
夜は、海の幸ごはんをごちそうしてくれて、
その上、次の日雨降りそうでしょー、と、自分の車を貸してくれて。。。
おっちゃんがいなかったら、わたし、、、、
もしかすると、宿無し、傘なし、ふらふら放浪者だったかも。。。
って思うくらいでした。
出会いって、あるもんです。
出会いの中で、きっと笑ってられると思うんです。
おっちゃんに、夢を聞いてみたりしてみました。
そうだな〜バックパッカーやりたいな〜、
って、
もう人生に後悔はないから、色んな場所に行って、どこで死んだっていいな
って。
いい顔で言ってました^^
でもやっぱり、別れ際におっちゃんに言った言葉は、
「お元気で!」
元気で生きてりゃ、それでいい!
それもまた、島で出会った人の言葉。
人にやさしく
元気に生きていこうと、この島でまた感じました*
天気に恵まれなかった旅。
夕日が見たかったな〜と言ったわたしの言葉を覚えてたのか、
おっちゃんから夕日の写真が届きました。
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