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*photo 2月*
投稿日:2010/2/27
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『NO TRAVEL, NO LIFE』
僕は一度だけシャッターを切る。
被写体に、この僕に、この地球に、この宇宙に決して、二度と訪れることのない「時」に尊敬の念を込めて。
写真家・須田誠
尊敬する写真家さんのひとりです!
サラリーマンだった須田さんは、 ある時仕事をやめて旅に出ました。
旅先でふらっと中古のマニュアルカメラを購入し、現地の人にカメラの使い方を教えてもらいながら様々な国や人々を撮影した。
その写真たちがこの『NO TRAVEL, NO LIFE』
世界の人々の生きている姿があります。
この写真からも分かるように、シンプルに、 しかしその存在がとてもとても際立っています。
見知らぬ外国での写真だから惹かれるとかではないんです。
それでは何か???
生きている!生き生きといている写真だからでしょうか。
この瞳が、この笑顔が何よりも美しくて。
被写体の個性や美しさが写真から感じられるのは、
撮影者の技術もありますが、それと同時に撮影者の人柄にもよるのではないかと推測します。
この写真の少女も、カメラに対してまっすぐ向かい合い、そしてまっすぐにカメラをみつめ微笑んでいます。
ただ単に正面を向きカメラ目線という写真は、相手との関係性がなければどこかよそよそしい雰囲気になったりしてすごく難しいです。
シンプルすぎて難しいのです。
でもその正面の写真を魅力的に見せられるというところにこの写真を撮った須田さんに憧れを抱きます。
人物撮影をする時に1番重要だと思うこと。
それは、人と人との関わりをもち、心を開くということではないでしょうか。
須田さんも、とてもオープンに世界中の人と関わりあっていたのではないかと写真を見て感じます。
この少女にはなにが見えたのでしょうか?
それは、カメラ、としてではなく、カメラの向こうに隠れている須田さん自身の姿が見えたのではないでしょうか?
写真を撮る人、撮られる人、だけでなく、
もっと関係を持ちながら、語りかけるように写真を撮りたいと思います。
(転写できないのでフライヤー用の文字入りで掲載しています。)
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