Staff Blog
下関店
2009---2019
投稿日:2019/6/1
1713 0
大掃除をしていたら、出てきました。
初就職だった、前職場の印鑑です。
日付は09.05.29
きっと、最後の出勤日。
すっかり10年経ったのに、昨日夢に出てきたのは韓国の民族衣装の及川さんではなく、前の職場の光景でした。
なんででしょう
人生でこんなに怒られたことないってくらい怒られたからなのか、
それでもやたらと思い出が多かったからか、、、
鮮明に、ひたすらダッシュして汗だくでスタジオマンしてた頃の光景が今でもやたらと夢に出てきて、起き抜けにほっとします。笑
本物の現場が見たい、と20歳で飛び込んだCMスタジオでは、荒木経惟先生、篠山紀信先生、十文字美信先生の現場もあり、圧倒的な存在感と、ドワっとその場の人間の空気とが動く瞬間を目の当たりにして、これが本物か…と驚いたこともありました。
中学生の頃、学校から帰るとひたすらJcomのMTVを見て惹かれたPV作品をノートに書き殴っていたのですが(youtubeなんてないしPCもなかった時代なのでランダムに流れてくるものをメモするしかない)
中でも宇多田ヒカルさんのfinal distanceのPVがとても好きでした。
その監督をした紀里谷和明さんの現場に入れた時には、世界観を妥協せずに突き詰めていく姿に感激しました。
田中真悟さん、若木信吾さん、市橋織江さん、この3人のフォトグラファーの現場も鮮明に覚えています。
大切なのは人間性、それを実感するような現場。
思い出すだけで、なんだか色が違うんです。
(スタジオマンなんて駒でしかない、みたいに思ってるような人もいた中で、本当に尊敬できる方々でした!)
こんなことじっくり書いたことはなかったのですが、なんだか印鑑を見つけて、そして今日お客様と昔話をして思い出したりして、
夢を見て入った会社で憧れる人と出会えたことは20歳そこそこの自分にとってはすごくエネルギーになっていたんだなぁ、と、一度書き留めておきたくなったからでもあります。
(なので憧れの人が夢に出てきますように!怒られる夢ばっかり!笑それくらい緊張感のある仕事をしていたからこそ怒られて当然っちゃ当然)
30時間以上スタジオにずっといて気づいたら立ったまま寝てる、なんてこともざらでしたが、この現場で何百、何千万が動き、その動きが日本経済をまた動かすものになる、なんて、自分が携わったCMや渋谷のど真ん中にデカデカと貼られているポスターを見て感じたこともありました。
ただ、
有名カメラマンさんや監督さん、ディレクターさんやクリエイターの方々、数多くの芸能人。
そこに携わる責任とやりがい、おもしろさはあったものの、
時期が来れば変わりゆくCM、ポスター。
、、、、何百何千万何億が動かなくても、
日本経済にものすごい影響力がなかったとしても、
芸能人と友達になれなくたって、
人ひとりのエネルギーになるような、
小さくともずっと大切にしてもらえるような写真を、わたしは撮りたい。
そんなことを、思うようになっていました。
それがまさか写真館で働くようになるとは、、、
あの頃は思ってもみなかったはず。。。
1つのきっかけで、
1つのピンで、
なんだかんだで丸っと10年。
11年目のスタート。
2019.06.01
この記事をシェアする
サイト内投稿の検索
- トップ
- Staff Blog
- トップ
- スタジオ紹介
- 下関店
- スタッフブログ
- Kawano Tomomi
- 2009---2019