わたしは、ひとめぼれをするタイプなんかじゃありません。
むしろ、何事にもそこまで興味を持つまでにも時間がかかります。
でもなぜか、前のスタジオでの仕事の休憩中に本で見つけたライフスタジオには、
ひとめぼれ、ってゆうのをしたのだと思います。
「人生の写真館」
…なんだ、それは。
そう思って見たHP。
​好奇心と懐疑心が半分半分。
その日から、隅から隅まで気持ち悪いくらいHPを見ていました。
写真館というイメージはあったものの、人生って。
人生って。いつも考えてたけど、いつも分からなくなって考えるのをやめていたこと。
当時の自分にとって、まだまだ人生や家庭、そして将来というものは漠然としているものでした。


毎日たくさんのご家族と出会う中で、ただ写真を撮る、撮られるという関係だけではなく、人としての興味が生まれる、会話が生まれる、だからこそ人としてもっと近づくことができる、その大切さと難しさを１年目はいつも感じていました。
自分の話が出来ているのか、相手の話を引き出せているのか、会話はかみあっているのか。
それにいっぱいいっぱいだった頃の１年目の終わりに出会ったのが、横山さんでした。
はじまりはウエディングの見学。
道が分かりづらいでおなじみの横浜店。
電話で「道が分からない」とのことで、ダッシュで車の通りまで行ったわたし、携帯も持たず、ずいぶんと出会えずに待っていたら、目の前を徒歩で通り過ぎた３人家族。
「…車だって言ってたしな」
と声をかけずに、一度店舗に戻ると、どこかに車を止めて歩いて来てるとのことで、
「わ、、、絶対間違いない」と、またダッシュで追いかけ出会えたのが横山さん一家でした。
そんなこんなで全部書くと濃すぎるのでアレですが、そんな出会いだからこそウエディングはわたし撮影します！と宣言し撮影させて頂いてから、
毎年、わたしが横山家の撮影をしています。

２回目の撮影はゆうとくんの２歳記念、、、かと思ったら、
その日が父ちゃんの誕生日でサプライズケーキを最後に出したり。
３回目の撮影は、ちょうどおなかに新しい家族がいたり。
その３回目の撮影終了後に、父ちゃんから「一緒に写真撮りましょ〜」って誘われて、
わたしとコーディネーターはレアな黒木さんと全員で、やっちゃんがぽぽっと集合写真を撮ってくれました。
まさかの、その写真がフレームに選ばれるとは。。。
だったのですが、
４回目のかなちゃんの100日祝いは、こめちゃんと。
５回目のゆうとくんの七五三では中山さんと。
６回目のかなちゃん２歳なったよ祝いでは、みーちゃんと。
数々の撮影に、必ずエピソードあり。


おもしろ家族に色んなスタッフに入ってほしくて、
毎年とりどりメンバーでいつも集合写真を撮っては、
フレームにしてもらっていました。
撮影だけではなく、横山さんとは撮影の度にごはんに行ったり、
居酒屋で父ちゃんと人生相談をしたり、湘南や新横浜のオープン記念日にはメッセージをいただいたりと、いつも気に掛け合う存在です。
つい先日、リフォームしたというおうちに招待してもらい、草加にいる中山さん以外の歴代メンバーでお邪魔しに行きました！
（先に到着したみーちゃんの後に、かわの、こめ、くろきさんで突入したらガン泣きだったかなちゃん。
その後到着するやっちゃんにも泣いてしまうだろうと皆がタカをくくっていたら、
まさかの手をふっていました。前の撮影リベンジ…！）

リビングの一番目立つところに飾ってある、今までのフレームの数々。
１年経つごとに、増えていく成長の思い出とおもしろおかしいスタッフたち。
「いや〜、横山（父）さん老けたー！」「そりゃーねー」
なんて会話。
人生の写真館というものを、まだひと言ではまとめきれないけれど、
感じるものがありました。
ご家族にとっても、わたしたち自身にとっても。過ごしてきた時間がある。
人生という中で、写し出し残していっているものがあるのだということ。

たくさんのご家族との時間を通して、
家族というものを少しずつ知っていく過程にいるような５年間。
こうやって、家族になっていくんだと。
どうなっても、家族なんだと。
いつも考えてしまいます。家族とは何か。人生とは何か。
目的や意味を越える、何かがあるんじゃないか。
そんな家族の近いところにいることができるこの仕事の、
価値と可能性を、これからもまだ追求していかなければならないのだと思います。
と、なんだか固くなってしまいましたが、
また会った時は、カロリー高いもの、食べましょうね！！