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下関店
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753*感触

投稿日:2014/8/22

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おばあちゃんは美容師さん。
お母さんも美容師さん。

ふたりが働く美容室に、
遊びに行ったことがあります。
パーマのあたたかい空気、
シャンプーの匂いの中で、
よくしゃべるおばあちゃんと、
よくしゃべるお母さんと、
ハサミの音がする空間。
奥の畳の部屋でまったりしながら、
わたしも会話に加わった美容室のお客様が、
まさかのスタジオのお客様だったりしてびっくりした記憶があります。
夕方前には、ランドセルをしょったお兄ちゃんが美容室に「ただいま」って帰ってきて。
少し小高い場所から、坂を下って、保育園まで下のふたりを一緒に迎えに行きました。
帰り道はみんなで神社にお参りをして、わたしにとっては初めてのこの道が
みんなにとってはいつもの道なんだろうな、って思いながら歩きました。
(たしか、じゃがいもの話してた気がする…)
最後は駅まで見送ってくれた、あの日から3年。
みんな小学生になって、またみんなで会えました。

お母さんも着た着物を、おばあちゃんとお母さんに着せてもらう特別な日。
何十年か前は、おばあちゃんがお母さんに着せてたんだろうなぁと思いつつ、
そんなふたりが今はまた孫娘に着物を着付けているという、
時間軸を感じた時間。
おばあちゃんも、お母さんも美容師さんだからこその風景。
​いつもとは違う状況に、女の子もさすがに緊張しているようでした。

おばあちゃんと一緒の写真。
わたしの視点も、残った写真も、ふたりを見ているこの場所のこの写真ですが、
この子の距離から見えるおばあちゃんの表情、
口紅を差す時に口元に触れるおばあちゃんの指先の感触、
写っているもの以上の、この女の子だけが感じる感触、匂い、視点も一緒に、
おばあちゃんっていう存在そのものを感じられる写真になったら、と思いました。

おかあさんと一緒の写真。
背中に感じるおかあさんのブラウス越しの存在、
優しく髪の毛に触れまとめてくれる手、
いつもの感触が、いつかは懐かしく思える感触。
写真でも、不思議と感触は残るものだと、わたし自身は思っています。
その感触は、強く記憶にも残ります。
それがひとつの、安心にもなったり。
だから、写真はある意味で記憶という優しいお守りのような気になります。

母から娘へ、そしてまたその娘から娘へ。
引き継がれてゆく想いを感じながら、
撮影が進むにつれ賑やかになっちゃうところが、
やっぱりそうよね〜っと笑えました。
3兄妹、いつまでも元気が一番ですね!
最後のジャンプショットは、一緒に撮影に入ってくれた工藤さん作。
傑作だと思います!めいいっぱい力の限り遊びました!

家と、美容室と、学校。
いつもの道と、いつもの場所。
そして時々、寄り道でスタジオに遊びにきて、
その時々に感じる時間を一緒に残していけたらと思います。

2014.8.19 Lifestudio Aoba

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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