写真分析

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①WHY 何のため？

家族写真や兄弟写真は関係性が直接的に見えてくるものだと私は思います。その家族やその関係の中で今を残せるものは何か自分に問いかけます。今しかない瞬間を作り、お客さまが写真をみて振り返ったときあの時あーだったよな、この時こーだったよね、と話が出てくる様に。そんな記憶をたどり将来話を蘇らせてくれるのが写真なんだと思います。

 

②WHAT 何ができたのか？

来店時から妹ちゃんは緊張しっぱなしでした。通常私はこの場合、家族写真から撮影します。いきなり1人でドレスの撮影なんて本人からしたら難しいでしょう。知らない場所で緊張してるのに、いきなりじゃあ出番だよ！と言われている様なものです。故に家族写真、兄弟写真、そしてソロ写真という順序ですることが多いです。いつも一緒にいる人がこの場所の楽しさや、安心できる場所と雰囲気を少しづつでも緊張している子にわかってもらうには時間はかかるものです。

この家族の場合はお兄ちゃんが頑張ってくれました。このお兄ちゃんがいるから親御さんはずっと暖かい目でみて、緊張している妹ちゃんの姿も楽しんでいる様子でした。そんなお兄ちゃんの暖かさを表現することが『今』を残す私の仕事だと判断しました。

 

 

③HOW どうやって？

緊張している妹ちゃんのため。2人の楽しむ時間を作り、今夜どんな夕飯にしようか？このあとどんなジュースを飲もうか？お兄ちゃんに積極的にお話をしてもらいました。

一方コーディネートは夏らしいもで青や赤のサングラスもかけ、ちょうどこの日は陽射しが強く、光でも夏らしい表現したいと思いフレアを入れることを選択。陽射しにあわせやや下からレンズに入り込む光を観察

このサングラスも妹ちゃんの緊張を和らげた一つだと思います。お兄ちゃんがするから私もサングラスをする。お兄ちゃんのサングラスは青くハート形のサングラスでその感じもまた気持ちを緩めてくれました。

そして2人が近づいてお話を始め、ようやく妹ちゃんの笑顔が見れたところでシャッターを押す。

 

 

④i 私の感じたこと

妹が緊張しているところお兄ちゃんが行動する。3歳だって5歳だって、感じるものはある。

こういった人間模様から美しさを感じます。