Staff Blog
仙台泉店
Photo 【笑えば尊し】
投稿日:2017/8/4
1842 0
『笑い』ということについて私は人生で2度考えたことがありました。
1度目が私が小学校くらいの時だろうか?
[笑ってればいいことあるよって]
バカの一つ覚えみたくどことなく頭から離れず、
現在も笑って過ごせるようにと、考えることは多いかもしれません。笑顔は連鎖するということを私は体感してきました。私の笑顔や周りの笑顔というものは私自身の心を満たしてくれます。
そして2度目に、誰も知らないであろうお笑い芸人「骨をも砕く」というコンビの1人と約1年同居していた時代です。笑いということに人よりも考えている人がそばにいる。そんな状況は今思えば貴重な時間だったと思います。いろんなお笑い芸人のネタをテレビでみて「タモリさんはさすがだね」「今の突っ込みはまねできないなー」とテレビ画面にむかって話し、あの頃は豊だったなーと青春時代を語らうように今でもお酒を飲みながら笑い話として語っています。
そんな彼と“笑い”ってなんだ?という話をした時のことです。
彼は言いました。
「笑いってさ、観察する力が大切で自分の周りで生活している人からエピソードをもらい自分の中で調理するものだと思うんだよね」
「くりぃむしちゅーとか中川家ってそこんとこほんとにすごいから!!!笑いって案外他力本願なんだよなあ」
なるほどーと私は思います
たしかに笑いのネタって常に人の行動や考え方をつっこんだりしている光景をよく見ているとそのころから意識するようになった気がします。
笑顔でいるということは状況作りであって、笑顔になってもらうということは状況把握なのかもしれません。
まあ、そんな話はさておき、、、、
笑顔を引き出すにも写真にも撮影にも共通して言えるのが観察をすることです。
私たちは感動を与える仕事に属していると思います。写真館は記録を残すことから少し離れ、エンターテイメントな仕事に変化してきていると思います。感動してもらえるように、被写体の日常的な姿、非日常的な姿を様々な要素を現場で見つけイメージ、流れをつくり、その日の撮影背景も一緒にお客様に提供しています。その中で笑顔というものは絶対でないものであると思いますが、笑顔を引き出せるのであればどうにかして笑ってもらいたい、私たちは笑ってもらえるように日々奮闘しています。その理由は心を満たしてくれるのが笑顔という場合が多いというか、喜びに直結しているのが笑顔だからだと思います。
笑顔の良さを引き出す条件は何かを考えます。
彼女(絵麻ちゃん)のどの角度がその子の良さが伝わるのか?
私はこの写真の彼女絵麻ちゃんという本日の主役の笑顔をどうみたのか。ストレートに正面からのくしゃっと目を細めた彼女の笑顔が好き。それだけです。
次にカメラでどう表現するのか?
シャッタースピード 1/1000
絞り 1.8
レンズ 85mm
西日の強い直射日光でした。絞ることによって表情以外はボケ、シャッタースピードを上げたことによって影となる部分は色濃く残ります。
モノクロで撮ったのもその良さを引き出してくれるためです。
映したいのは彼女の笑顔のみ、クローズアップでいきましょう。
そしてどのタイミングでどの様に?
彼女の声が聞こえる写真となればこの写真はうまく着地したと言え
私が見た絵麻ちゃんは妹の紗世ちゃんのイヤイヤも優しく見守る優しいお姉ちゃ
しかし、もう一つの笑い声が存在しました。
この瞬間シャッターを切りました。
「シシシシシシシシ」
そして思いました。
この笑顔は人柄がにじみ出ている、と。
笑顔の良さを引き出す条件を整理した時、その笑顔の裏側と写真から出てくる笑い声は成立したのではないでしょうか。
1時間とちょっとだろうか話して、接して、
今回の写真のように笑っている時、優しさや我慢、
この絵麻ちゃんがこれまで過ごしてきた今日までの背景がほんの1部みえ、
彼女らしさがこの1枚に詰まっているとご両親が感じてくれること
そして本人がいつの日か私ってこうだったんだと思ってくれること、そんなことを私は願っています。
この撮影を通じ、一つの笑顔の理由を知ることが出来ました。
この日の笑顔の理由が将来語られたら嬉しく思います。
撮影背景込みでの1枚は
エンターテイメントな写真館だから残せる1枚とそう思っています。
一人一人に笑顔の理由があり
ひと家族ひと家族に笑うストーリーあり!
そして、この幼き尊い笑顔にありがとう。
Photo by CHIBA
Coordi by GAHEE
この記事をシェアする
サイト内投稿の検索
- トップ
- Staff Blog
- トップ
- スタジオ紹介
- 仙台泉店
- スタッフブログ
- Yoshihiro Chiba
- Photo 【笑えば尊し】