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仙台泉店
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Photo 「探究心」

投稿日:2015/5/3

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探求心が湧いてくる時喜びを感じます。
いつも同じ時間に起きて、いつも同じ電車で会社に行き、いつも同じ場所で時間を過ごし、いつも同じ店で服を買い、いつも同じ人とお酒を飲み、いつも同じベッドで寝ます。
生活のサイクルが定番化してくることは楽をしていることなのかそれで自分を形成しているのかわかりませんが、とりあえず生活の【何か】が定着していきます。
 
創るとか造るとか言葉の違いで大きなニュアンスの差があります。
 
創る…何もないところから産み出す。
造る…ある物を利用して組み立てる。
 
簡単に言えばこんなところでしょうか。
 
この写真の話になりますが、この写真は【造る】の方です。
参考にしているものが存在し、それを自分なりに解釈して撮った写真です。
芸術家としてなんだかいいんだか悪いんだか判断は難しいところではありますが、これは音楽Videoの中で一瞬出てくる画を参考にしてみたものになります。
私の場合映像物が大好きで、TSUTAYA、新宿ピカデリー、バルト9などは生活の一部なくらい通ってます。
そして実際のものとは結構違うのですがそれをヒントにピンと浮んだものをイメージとして脳内保存します。
映画や音楽映像やアニメを見ている時も画角という部分で着目してしまうのが職業病です。ほとんどのカメラマンがそうなのではないでしょうか?常にエアギターならぬ、エアファインダーのようなものがあるんです。病気です。
しかし、それがなぜか嬉しいのです。その好きな画角を発見したその瞬間。そのものとの出会いに。
探究心が湧いてくるとはこの瞬間のことも指します。
 
「生活の中の当たり前」の対義語はきっと「生活の中の発見」となるかと思います。
その発見というのが私にとっては好きな画を見つけた瞬間になるのです。その喜びが行動へとなった時に造るや創るという動作へと変換されていきます。それに加え、私は本来同じような日々は望んでいないのかもしれません。何かを発見し、行動したときに自己満足に浸る人間だからだと思います。
 
さてこの写真ですが、少女がベッドに仰向けになり頭の上で手を伸ばしその先に私がいます。さらにその右隣にはコーディネーターがいます。
手の位置はこうして、目線の先はこうしてと、お姉さん笑わせて、と全て指示をして造ったものになります。
つまり「造る」方ですね。
自然とは全く逆の方向の撮影ですが、自然に見せるように考えたのです。
まるでベッドで仰向けになったまま背伸びをして最高の寝起きを表せるようにと願いをこめて指示をして取り組みました。
普段は子供に自由に遊んで貰い、時に「手で帽子を持ってみてー」と声をかけ撮っているわけですが、この時の様に完全指定の場合もあります。
日々、自然に見えるようにポージング、シチュエーションを用意するのですが不自然な事のほうが多く存在しているのは否めません。もちろんおのおのの視点で感じる自然と不自然の境界線を平行には出来ないと思いますが心では常に自然をテーマに取り組んでいるんです。
ではこの写真の構成要素について考えてみますと、手を組んでいる、寝ている、頭上の方向を見ている、画面の真ん中に顔があり、前ぼかしにパイプが2本、上は彼女のお腹辺りで切っている、下はフカフカがあって若干見づらいんですけど調度下に来る組んだ手の親指が来るようになっています。光は左方向からの自然光で特に腕の部分のラインが自然光によって綺麗に写っている、色味は白と肌色と黒とネイビー。
それが構成要素になるかと思います。
音楽Videoの中で一瞬出てくる画を参考にしてみたこの写真、やはり女の子の上目遣いは可愛いものがあると感じました。さらにベッドで仰向けになっている視点での上目遣いが普段イメージしている上目遣いとまた違う雰囲気を感じさせてくれる。
そうです、この写真の核心は「上目遣い」です。それを際立たせるための構成要素たちになるのです。
音楽Videoの1シーンでからこの1枚が生まれたのですがこれを撮った瞬間、即自己満足となってしまいました。私の場合、「造る」というのがすごく頭を悩ませるのですがその造ったものと自分という人間の一致が最高の瞬間にしてくれるのだなと初めて気付いたのかもしれません。
この先も探究心をもっていこうと思います。

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