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Photo 『家族写真の1枚目』
投稿日:2015/4/22
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家族の集まりって当たり前なのでしょうか
上京してきて今わかることは当たり前だった過去形ということ。
なんだか悲しいような文章の始まりですがこの考えがきっと前向きにしてくれるのです。
一人暮らしを始めた時、親のしがらみから解放されてなんか自由になった気持ちになりました。でも私の両親は特に厳しいわけでもなく自分のやりたい事を自由に見届けてくれる親のなのでとても優しい環境だったのですがそう感じました。どちらかといえば親とは昔から仲良い方だと思います。
18歳で上京し20歳を越えてくも特に親に対して特になにも関心がなく過ごしてきた訳ですが約4年前に姉が結婚した時に急に親が老けたなと感じたのです。
嫁入りした姉と2人兄弟なので実質千葉家は両親と私の3人。
急に親を大事にしようと思い始めたのです。まだ思っている程度ですが。。。
そして姉に第一子が生まれた時家族のテンションが一気にあがりました。私は東京にいたので波には乗り遅れましたが10ヶ月の子を見に里帰りした時まだ家族のテンションは高かったです。そして子供を中心に話をするんです。⚪︎⚪︎が出来るようになったとか、あんな事で泣いたとか、こうすると喜ぶとか、あんたが小さい頃はねえ。。。と話が尽きなく家族団欒ってのはこの事なのか?とさえ思いました。じいちゃんばあちゃんになった両親を見るたび、いや孫をそばにする両親を見る度なんか笑けてきます。
その空間に笑みが溢れてしまいます。
さて、私の家族の話が長くて申し訳ありません。
先日スタジオに来た家族でとてもとても好きになってしまった家族がいました。
撮影前に挨拶をしに行ったら
「遺影写真を今日は撮りに来たんだ」とその老紳士は言う。
おじいちゃんおばあちゃんがメインの撮影でした。
そこでどんな家族写真を残そうか考えました。やたら元気で明るい家族だったものでアンチ日本の写真館のおじいちゃんだったのでカジュアルにシンプルに撮ろうと決めたのです。
何故シンプルに?どうしても主役はおじいちゃんおばあちゃんにしたくてわかりやすくそして家族印象として明るいイメージに表現出来るようにと。
まず、私の家族のでもそうなのですがやっぱり孫が産まれた時の喜びどうしても老後の思い出ランキングにはくいこんで来るものだと私は思っています。
だから1枚目の写真は孫達に見届けてもらっているイメージでスタートしました。まさに今日の撮影がスタートしましたとなろようにと、カチンコを子供達にもたせその奥にはこのストーリーの始まりをを喜ばしく見ている家族の表情が覗き込まれているようにとフレーミングしました。
これが75枚のはじまりはじまり
家族写真のあり方は本当に奥が深く追求しがいのある分野になると思います。複数いる被写体の雰囲気や関係性というものをカメラマン自身がどう解釈しどう表現をするのか、それが私にとって一番悩ませる部分です。出会って15分後撮影がスタート。第一印象はなにか?この家族はみんな明るい、子供2人もとても明るいおじいちゃんなんてそれに負けじと明るい。それをどう表現をしていくのか千葉芳広。。。。
家族が明るくそして暖かく見えるようにと頭の中を回転させて演出、配置、目線の向きを整理した。
それを関連ずけて撮影を進め、優しいおばあちゃんは柔らかいイメージ!映画「レオン」に憧れるおじいちゃんはカッコよく表現して撮影は進行していきました。
常に笑い声が響いている撮影。おばあちゃんが撮影の時は子供達がたくさんおばあちゃんに声をかけてくれました。そしておばあちゃん笑みは溢れてきます。
おじいちゃんがカッコつけるとママやおばあちゃんが笑います。撮影そのものが団欒としていました。ファインダーを覗いていると幸せが私に移ってきます。なんてすばらしい家族なのでしょうか。正直憧れます。
ムードメーカー(ボケ)は2人の兄弟とおじいちゃん、つっこみはママとおばあちゃん。
なんてバランスがいいんだろうか。
やっぱり憧れます。
私はこの家族が好きになってしまい、気付けばおじいちゃんのファンになってしまいました。
この空間も笑みが溢れてしまいます。
撮影後握手をし、一緒に写真を撮ってもらいました。
是非、良き老後をお過ごし下さいませ。
Photo by Chiba , Codi by Younseong
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