Photogenic
仙台泉店
Lavender Eyes
投稿日:2026/7/15
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三歳の七五三を撮影していると、「そのままでいい」という言葉が自然と浮かびます。
まだ少し大きな着物。
慣れない草履。
髪を結われるのも、少しだけくすぐったそうで。
何をするにも一生懸命で、その姿すべてが愛おしく感じられます。
三歳という年齢は、できることが増え始める時期です。
でも、まだ甘えたい気持ちもたくさん残っています。
大人になろうとしているわけではない。
子どもらしさを全身で表現している、その途中。
だからこそ、この年齢にしかない表情があります。
ふと見せる真剣な眼差し。
次の瞬間には、無邪気な笑顔。
その移り変わりの早さも、この時期ならではの魅力です。
【 Lavender Eyes 】
Written by Chiba
今回の主役は、淡い紫色の着物でした。
やさしく、どこか凛とした色。
派手ではありません。
けれど、その控えめな美しさが三歳の女の子によく似合っていました。
紫という色には、落ち着きや上品さを感じさせる力があります。
その一方で、子どもが身にまとうと柔らかさも生まれます。
幼さと少しの大人っぽさ。
その絶妙なバランスが、この着物の魅力でした。
今回、特に大切にしたのは「目」です。
写真の中で、人は自然と目に引き寄せられます。
だからメインライトを使い、瞳の中にしっかりとキャッチライトを入れました。
小さな光が宿るだけで、瞳は驚くほど生き生きとします。
まるで、その子の心まで写し出しているようでした。
そしてもう一つ、大切にしたのが髪の質感です。
サブライトを加えることで、一本一本の髪にやわらかな立体感が生まれました。
光が輪郭をなぞり、空気をまとったような軽やかさを感じさせます。
写真は平面です。
けれど光を重ねることで、その場の空気や奥行きまで伝えることができます。
それは派手な演出ではありません。
ほんの少し光を足すだけで、その子らしさがより自然に浮かび上がるのです。
三歳という年齢は、あっという間に過ぎていきます。
来年には少しお姉さんになり、数年後には着物の袖も短く感じるでしょう。
だからこそ、この瞬間を残したい。
まだ幼さの残る頬。
少し緊張した口元。
キラキラと輝く瞳。
どれも今しか見ることのできない宝物です。
写真は、時間を止めることはできません。
でも、その瞬間に流れていた想いや空気を未来へ届けることはできます。
何年後かにアルバムを開いた時、「こんなに小さかったんだね」と笑い合えるように。
そして、ご本人がこの写真を見た時、「たくさん愛されて育ってきたんだ」と感じてもらえるように。
その願いを込めて、一枚一枚シャッターを切りました。
瞳に宿る光は、未来へ向かう希望のようでした。
やわらかな紫の着物に包まれた三歳の女の子。
その小さな成長の一瞬を写真として残せたことを、とても嬉しく思います。
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